アクセサリーに使われる錆びる金属・錆びない金属を徹底解説【金属アレルギーの観点も】

なぜ金属は錆びるのか?まずは基本から

金属が錆びる最大の原因は酸化水分との反応です。空気中の酸素や汗・水分に触れることで、金属表面が化学反応を起こし、色の変化や腐食が生じます。

しかし、全ての金属が同じように錆びるわけではありません。錆びやすい金属錆びにくい(耐食性の高い)金属には明確な違いがあるのです。

錆びやすいアクセサリー金属の代表例

アクセサリーに使われる金属のうち、以下の素材は比較的錆びやすいため、注意が必要です。

1. 真鍮(しんちゅう)

銅と亜鉛の合金で、ゴールドに似た色味が人気です。ただし、空気や汗に触れるとすぐに酸化し、緑青(りょくしょう)と呼ばれる青緑の錆が出やすいです。

2. 銅(ピュアカッパー)

赤みを帯びた温かい色が特徴ですが、空気中の酸素や皮脂によってすぐに黒ずんだり緑青が発生します。

3. 鉄(アイアン)

極めて錆びやすく、アクセサリーとして使用されるのは稀。汗に反応してすぐに赤錆(酸化鉄)が出るため、肌への装着は不向きです。

4. ニッケル

単体で使われることは少ないですが、メッキ素材や合金に含まれることが多く、錆びやすく、金属アレルギーの主原因としても知られています。

錆びにくい・耐食性の高い金属とは?

以下の金属は、腐食や酸化に強く、錆びにくい素材としてアクセサリーに適しています。

1. サージカルステンレス(SUS316L)

医療用に使用されるステンレスで、耐食性が非常に高く、汗や水に強い素材です。しかもアレルギーも起こしにくく、ピアスやリングに最適

2. チタン

軽量・強靭・耐食性抜群という三拍子が揃った素材。海水や汗にも強く、金属アレルギーにも非常に優しいため、医療用インプラントにも用いられています。

3. プラチナ

高価な金属ですが、酸化しにくく長期間美しい状態を保てるため、ブライダルリングによく使われます。アレルギーリスクも極めて低いです。

4. ゴールド(高純度)

24金(K24)は非常に錆びにくい素材。ただし、18金(K18)以下になると、合金成分によって酸化しやすくなる可能性があるので注意が必要です。

金属アレルギーのリスクと「錆びやすさ」の関係

錆びやすい金属は、表面からイオン化して溶け出しやすくなるため、金属アレルギーの引き金になることが多いです。特に汗や摩擦が加わることで、皮膚に金属イオンが浸透し、アレルギー反応が起きます。

錆びやすい=アレルギーになりやすいという傾向があるため、肌に直接触れるアクセサリーほど、錆びにくい素材を選ぶことが重要です。

錆を防ぐお手入れ方法と長持ちさせるコツ

  • 汗や水に濡れたらすぐ拭き取る
  • 使用後は柔らかい布で拭いてから保管
  • 空気に触れにくい密閉袋で保存する
  • 湿気の多い場所を避ける(浴室やキッチン)

特に真鍮やシルバーなどの酸化しやすい金属は、定期的に磨くことで変色や腐食を抑えることができます。

まとめ:素材選びで差がつく!錆びないアクセサリーの選び方

アクセサリー選びで最も重要なのは見た目よりも「素材」。錆びやすい金属を選んでしまうと、すぐに黒ずんだり、肌トラブルの原因にもなります。

おすすめの素材(錆びにくくアレルギーに強い):

  • サージカルステンレス
  • チタン
  • プラチナ
  • 高純度ゴールド(K18以上)

注意が必要な素材(錆びやすくアレルギーの可能性あり):

  • 真鍮
  • ニッケル

これからアクセサリーを選ぶ方は、ぜひ素材の特性を理解して、錆びにくく長持ちする、そして肌にやさしい金属を選んでください。

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