アクセサリー選びは「素材」で決まる!
ピアスやネックレスなどのアクセサリーを選ぶ際、「デザイン」や「ブランド」だけでなく、素材(=使われている金属)にも注目することがとても重要です。特に、金属アレルギーのある方にとっては、どの金属が使われているかが肌トラブルの有無を左右します。
この記事では、アクセサリーによく使われる代表的な金属6種類について、それぞれの特徴とアレルギーのリスクをまとめました。
1. 真鍮(しんちゅう)
真鍮は銅と亜鉛を主成分とした合金で、やや黄色がかったゴールドのような色味が特徴です。比較的安価で加工しやすいため、ファッションアクセサリーによく使われています。
金属アレルギーのリスク:高め。特に亜鉛や銅、ニッケルが溶け出すことでアレルギー反応を起こす可能性があり、アレルギー体質の方には不向きです。
2. チタン
チタンは医療機器にも使われるほど非常にアレルギー性が低い金属で、近年ではアレルギー対応アクセサリーの主流となっています。軽くて丈夫、そしてサビにも強い優秀な素材です。
金属アレルギーのリスク:非常に低い。アレルギー体質の方に最もおすすめされる金属のひとつです。
3. シルバー(銀)
シルバーは、上品な光沢と柔らかな色合いが魅力の金属で、アクセサリーとして非常に人気があります。一般的に「シルバー925」(92.5%が銀、残りは主に銅)として使用されることが多いです。
金属アレルギーのリスク:中程度。銀自体はアレルギー性が低いですが、含まれる銅や加工時のニッケルが原因でアレルギー反応を引き起こす場合があります。
4. ステンレス(特にサージカルステンレス)
ステンレスはサビに強く、硬度が高い金属です。中でも「サージカルステンレス(SUS316L)」は医療用グレードとしてピアスやボディピアスに多く使われており、アレルギー対応素材として注目されています。
金属アレルギーのリスク:低め。ニッケルを含みますが溶け出しにくいため、安全性が高いとされています。
5. ゴールド(金)
ゴールドは高級感と耐久性に優れた金属で、ジュエリーの王道素材です。18金(K18)や14金(K14)、10金(K10)など、純度によって含まれる他の金属の割合が異なります。
金属アレルギーのリスク:純度が低いほど高くなる。特に10金や14金にはニッケルや銅が含まれることが多く、アレルギー反応が起こりやすい傾向があります。アレルギー体質の方には24金(K24)がより安全です。
6. プラチナ
プラチナは白銀色の輝きを持つ高級素材で、結婚指輪や記念ジュエリーによく使われます。耐食性に優れており、長く美しい状態を保てるのが特長です。
金属アレルギーのリスク:非常に低い。高純度のプラチナ(Pt950以上)であれば、金属アレルギーの心配はほとんどありません。
まとめ:素材を知ることが、アレルギー予防の第一歩
アクセサリーに使われる金属は、見た目だけでなくアレルギーリスクにも大きく関わる要素です。以下に本記事で紹介した金属のアレルギーリスクを簡単にまとめます。
金属名 | アレルギーリスク | 特徴 |
---|---|---|
真鍮 | 高い | 安価で加工しやすいが、アレルギー体質には不向き |
チタン | 非常に低い | 医療用にも使われる安心素材 |
シルバー | 中程度 | 上品な光沢、銅などの混合でアレルギーに注意 |
ステンレス(SUS316L) | 低い | サビにくく、日常使いに最適 |
ゴールド | 純度による | 高純度(金の割合が高い)なら比較的安全 |
プラチナ | 非常に低い | 高級感と耐久性が魅力、安全性も高い |
金属アレルギーが心配な方は、チタンやサージカルステンレス、純度の高いプラチナ・ゴールドを選ぶのが安心です。逆に、真鍮や低純度のゴールドには注意が必要です。
素材の知識を身につけることで、おしゃれも健康も手に入れましょう。