天候によって日傘をさしたり、レインブーツを履いたり皆さん様々なアイテムを使い分けていますよね。
空気が乾燥している時期にはウイルス対策として加湿器を使用しているご家庭も多いのではないのでしょうか。常に使用している家電ではないからこそ、賢く選び使用したいもの。今回は冬に活躍する季節家電、「加湿器」の電気代を取り上げてみました。
加湿器の消費電力
冬は暖房機器の利用が必然的に多くなります。
サーキュレーターやストーブを使用すると空気が乾燥しお肌はカサカサ、喉がイガイガ、風邪やインフルエンザをひきやすくなるなんてことも。お子さまの居る家庭であれば、加湿は必須です。
厚生労働省によると寒冷時期は18℃以上、室内の湿度40%~60%を維持することが大切だといいます。
※厚生労働省:冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法より引用
でも定期的に窓を開けたり、湿度計をチェックするなんてできません。そんな時に重宝するのが加湿器。電源を入れるだけで自動的に部屋の温度を保ったまま、適切な湿度を保ち快適に過ごすことができます。
ですが、加湿器の種類や使い方によって高額な電気代になっていしまうこともあります。
加湿器の4つの方式
加湿器には4つの種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
- スチーム式
- 気化式
- 超音波式
- ハイブリット式
それぞれを詳しく見ていきましょう。
スチーム式
スチーム方式は内臓ヒーターで水を加熱し沸騰、蒸発させることで蒸気を勢いよく空気中に放出することで素早く広範囲を加湿することができます。
メリット
室温に左右されることなく高い加湿能力を発揮することができます。また、水を沸騰させるため、カビや雑菌が繁殖する心配が少ないので、綺麗な加湿が行えます。フィルター掃除などの手間がいらないのも嬉しいですよね。
デメリット
しかし、カビや雑菌は繁殖しませんが定期的な水アカ掃除は必要になります。また、蒸気や熱湯による火傷の恐れがあるため、小さいお子さまが居る場合は注意が必要です。気になる電気代ですが水を沸騰させるため電気代が高くなりがちです。
気化式
フィルターに含ませた水を自然蒸発させ、部屋の湿度をほどよく保ちます。据え置きタイプはファンの風を当てて水を蒸発させ加湿するものが多く、小部屋から広いリビングまで対応可能です。
スマートフォンから遠隔操作できる高機能モデルも発売しています。卓上タイプは小型で電源を必要としないため、狭い範囲を集中的に加湿することができます。
メリット
スチーム式、超音波式に比べ経済的なのは嬉しいです。また、フローリングや窓の結露を抑えられますし、吹き出し口が熱くないので小さいお子さまのいるご家庭には良いかもしれません。
デメリット
加湿速度が遅いため、一気に加湿することは難しいです。また、ファンにより稼働音が大きい場合があります。定期的なフィルターやタンクの掃除が必要になります。
超音波式
タンク内の水を振動させ、霧状の放出させ加湿します。
メリット
・電気代が安く、本体も安価で購入できる
・アロマがセットできたり、デザインがよいものが多くインテリアにもなる
デメリット
・こまめなお手入れが必要
・床が水蒸気で濡れることも
ハイブリット式
ハイブリット式には『加熱+気化』と『加熱+超音波』の2種類があります。
『加熱+気化』は気化式に熱の力を加えることでより効率的に加湿することができます。
一方、『加熱+超音波』は水を温めながら霧状に放出することで超音波式よりも効率よく加湿することができます。
『加熱+気化』
メリット
通常の気化式よりも効率的に加湿することができます。温風を使用しながらも吹き出し口が熱くならないので安全です。
デメリット
通常の気化式よりも電気代が高めになってしまいます。
『加熱+超音波』
メリット
通常の超音波式よりも効率的に加湿することができます。
デメリット
水を沸騰させるわけではないので、こまめな掃除が必要です。
加湿器の電気代
加湿器の種類はもちろん、メーカーや機種によって異なりますが目安となる消費電力、電気代は以下になります。
電気代=1時間当たりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)
※27円/kWhで計算
やはり、水を沸騰させて加湿するスチーム式の加湿器が一番電気代を消費しますが高い加湿能力は捨てがたいところ。では、少しでも電気代を抑えるためにはどうすればよいのでしょうか。
効率的な加湿器の使い方
部屋の広さに合った加湿器を使う
加湿器の性能、サイズによって加湿能力が異なります。
加湿適用面積以下の加湿器を使用してしまうと常に稼働することになり余計な電力消費になるだけでなく、十分な加湿が行われず効果が不十分になってしまいます。
部屋の広さに合わせた加湿器を使用して効率的に加湿を行いましょう。これから購入を検討している方は使用予定の部屋の広さを確認し、加湿能力に少し余裕があるものを検討したいですね。
こまめなお手入れを
加湿器に限らず、何事もこまめなお手入れによって最大限の力を発揮するものです。フィルターやタンクの水アカやほこりを掃除することで余計な電力消費を抑えることができます。
エアコンの設定温度を下げる
暖房機器としてエアコンを使用している方は多いはず。
加湿器以上に電気代の消費が多くなりますが、加湿器を併用することでむしろ電気代を削減できる可能性があります。
矛盾するようですが、部屋を加湿することで体感温度は上がりるので、エアコンの設定温度を下げることができます。
エアコンの電気代は1時間当たり60円ほどになることも。設定温度を1℃下げるだけで消費電力を10%抑え1時間当たり55円に。使用する加湿器よっては電気代の削減に繋がります。
まとめ
冷蔵庫や照明、テレビなど常に使うものではない季節家電。加湿器本体の節電は難しいですが、使用する時期になれば必然的に電気代は上がるもの。
そんな時に効率的な使い方を知っておくことで、節電に繋げることができます。様々な工夫で少しでも家計の負担を減らしていきたいですね。
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