北海道が一番北海道らしくなる季節がやってきました。北海道の冬は、外は凍えるほど寒いですが一歩室内に入ってしまえば 暖房でポッカポカ。芯から冷えた体が暖まり思わずため息が漏れますよね。
さて、今回はそんな寒い時期に大活躍し、心まで暖めてくれる家電「温水洗浄便座(暖房便座)」についてのお話です。電気代はどれくらいかかっているのでしょうか。また、どのような節電方法があるのでしょうか。
節電や節約においてあまり考えてこなかった温水洗浄便座。賢く使ってお財布も環境にも優しい生活を推奨します。
温水洗浄便座の普及率
お家のトイレは夏も冬も季節関係なく便座を温かくしていますか。私は暖房便座が大好きで、電気代が気になりながらも面倒臭いので年間通して温かくしていますという方も多いと思います。
そもそも温水洗浄便座が当たり前にあるものとして話を進めてしまいましたが、温水洗浄便座ってどれくらい普及しているものなのでしょうか?
「温水洗浄便座」の普及率は80.3%(2021年3月 消費動向調査 内閣府調べ)となり、日本は全世界で断トツの普及率のようです。
海外の普及率はアメリカで10%、中国でも5%ほどのようです。綺麗好きの日本人ならではの結果だなと感じましたが、海外で普及しない理由として
- トイレにコンセントが無い(お風呂と併設が多いため)
- 水質の問題(硬水地域が多く、適さない)
- 治安上の問題(盗まれる、壊される)
などがあるそうです。
治安上の問題などは日本では考えにくいですが、電源が無ければ設置はできないですね。続いて便座の種類について調べてみましょう。
便座の種類について
それでは日本のトイレにおける便座の種類を見てみましょう。大きく分けて3種類の便座があります。
普通の便座
いわゆる、普通の便座になります。価格も安価で電気を必要としないため電気代が掛かりません。しかし、その反面、なんの機能もありません。
暖房便座
便座が暖かく、座るときにひやっとしません。暖かさを維持するために電源が必要となり、電気代が掛かります。
温水洗浄便座
便座の暖房機能以外に洗浄機能(ウォシュレット等)がついており、洗浄水を温める機能もあります。電源が必要で暖房便座よりも電気代がかかります。また、ノズルなどのメンテナンスが必要となり、故障の可能性もあります。
また、温水洗浄便座は「貯湯式」「瞬間式」の2通りの種類に分かれます。
貯湯式(タンクあり)
タンクの中の水をヒーターで温める方式で、一度にたっぷりのお湯で洗浄することができますが、お湯を保温し続けるための電力を使います。
瞬間式(タンクレス)
タンクがなく、使用の度に水を瞬間湯沸器で温めます。温水を保温する電力は不要のため、”貯湯式”よりも消費電力量は少なくなりますが、お湯の量が限られることと、瞬間的に大きな電力を必要とします。
※資源エネルギー庁 省エネポータルサイト より出典
温水洗浄便座は貯湯式と瞬間式と分かれており、特徴がありますね。では、本題である電気代はどうでしょうか。
便座ごとの電気代と電気使用量
「普通の便座」
0円
「暖房便座」
315円/月 3,780円/年
電気使用量140kWh/年
「温水洗浄便座」
貯湯式
545円/月 6,534円/年
電気使用量242kWh/年
瞬間式
313円/月 3,753円/年
電気使用量139kWh/年
月額でみるとそこまで高くは無いですが、やはり年間で見ると使用を控えたく金額になります。使用を控えたいけども冬場に冷水で洗浄するのは嫌ですよね。そこで節電方法も見てみましょう。
※料金算出根拠
「暖房便座」
LIXIL 2022シャワートイレカタログ CF-18ALP より
「貯湯式」 LIXIL 2022シャワートイレカタログ
KAシリーズ CW-KA32型
節電機能切時の年間間消費電力量をもとに 1kWhあたり27円として計算。
「瞬間式」 LIXIL 2022シャワートイレカタログ
New PASSO CW-EA24型
節電機能切時の年間間消費電力量をもとに1kWhあたり27円として計算。
暖房便座と温水洗浄便座の節電方法
日々の心がけ次第で便座の節電は出来ます。電気代が高騰している現在、小さなことを意識してみましょう。
使用しないときは便座のフタを閉める
暖房便座はフタが開いている状態と閉まっている状態とでは、消費電力が異なります。便座のフタを閉めて放熱を防ぐことで、フタを開けっ放しの状態と比べて電気代を年間約940円節約できます。
便座の温度を低くする
便座の設定温度を「中」ではなく「弱」に設定し、また冷房を使用する期間は便座の暖房をオフにしておくことで、年間約710円の電気代が節約できます。
温水洗浄便座のみの節電方法
洗浄水の温度は低めに
洗浄水の温度設定を「中」から「弱」に設定した場合 年間約370円の節約ができます。
節電機能を活用する
節電機能を備えているものも増えており、使用しない時間帯をトイレが記憶し、便座とシャワーの温度を自動で調節する機能や、設定した期間内は保温機能をストップするタイマー機能など、用途に合わせて節電機能利用することで、貯湯式なら年間約1560円、瞬間式なら年間約750円電気代を節約できます。
出典:省エネ家電・機器の上手な使い方・選び方「電気便座」|省エネ性能カタログ2020年版|経済産業省資源エネルギー庁
まとめ
色々な節電方法がありますが、最新モデルの温水洗浄便座には節電モードという素晴らしい機能がついていて簡単に節電が可能です。活用しない手はないですね。
- フタを閉める
- 便座の温度を下げる
- 洗浄水の温度を下げる
- 節電モードの活用(節電モードがあれば)
ちょっとした設定の変更にて年間約3,500円(貯湯式)節約できます。これで年間通して気持ちよく温かい便座に座ってホッと出来そうです。是非実践してみてくださいね。
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