まだまだ暑い日が続いています。夏の間は給湯器の温度を下げている方も多いかと思います。我が家でも42度から39度へ変更していました。では、給湯器の温度設定は実際に光熱費にどれくらい影響するのでしょうか。
給湯器の温度を40度から35度に下げた場合にどの程度のガス代節約が期待できるのか、さらに給湯器の最適な温度設定や光熱費を削減する方法について詳しく解説していきます。無理なくガス代を節約する参考にしてください。
給湯器の温度を40度から35度にするとどのくらい節約になるのか
給湯器の温度設定を5度下げると、実は年間で約3750円のガス代を節約することができます。この金額はちょっとした見直しでできる、かなり効果的な節約方法といえるのではないでしょうか。算出方法は次の通りです。
ガス代の算出方法
- 一般社団法人日本ガス協会によると、キッチンの給湯温度を3度下げると1.6%、お風呂の給湯温度を2度下げると1.9%の削減効果がある。つまり、給湯温度を1度下げるとキッチンで約0.5%、お風呂で約1%の合計1.5%のガス使用量削減が期待できる
- 総務省の家計調査報告によると、二人以上の世帯の毎月の平均的なガス料金は5209円
- 給湯器の使用量がガス使用量全体の8割を占めるので、給湯器の1ヶ月のコストは5209×0.8で約4167円
- 約4167円の1.5%×12ヶ月=約750円で、設定温度を1度下げると年間750円の節約が可能。5度下げる場合は約750円×5=約3750円となる
給湯器の温度は何度にするのが良いのか
給湯器の設定温度は用途によって異なります。例えば、キッチンで使用するお湯は35度から40度、夏場の入浴用のお湯は38度から40度が適しています。夏場は気温が高いため、通常よりも低めの温度設定でも快適に過ごせます。特にシャワーだけで済ませる場合、35度程度で十分な場合が多いでしょう。
ただし、給湯器の温度設定を低くしすぎると、問題が生じることがあります。例えば、サーモスタット混合水栓を使用している場合、設定温度が低すぎると、手元で調整が難しくなり、光熱費がかえって増えることも考えられます。そのため、使用環境に合わせた最適な温度設定を見つけることが重要です。
給湯器をつけっぱなしにするとガス代や電気代が増える
給湯器の電源をつけっぱなしにしても、ガス代には大きな影響はありません。ガス給湯器は、お湯を使うときにしかガスを消費しないため、待機中のガス代は発生しないからです。
しかし、電気代には多少の影響が出ます。給湯器の待機電力は少額ですが、長期間使用しない場合や外出時には電源をオフにしておくことで、待機電力を節約することができます。
ただし、頻繁に給湯器のスイッチをオン・オフすることは避けたほうがよいです。給湯器の寿命を短くする可能性があり、結果的に修理や交換が必要になることもあります。日常的には、適度な使い方を心がけるのがベストです。
給湯器の光熱費を節約する方法5選
給湯器の使用は日常生活に欠かせないものですが、少しの工夫でその光熱費を大幅に削減することができます。ここでは、誰でもすぐに実践できる5つの節約方法を紹介します。これらの方法を取り入れることで、無理なく家計の負担を軽減できるでしょう。
適切な給湯温度に設定する
給湯器の設定温度は、用途に合わせて適切に調整することが大切です。キッチンでの使用は35度から40度、お風呂では38度から40度が推奨されます。これにより、無駄なガス消費を抑えることができます。
出湯量を減らす
浴槽に入れるお湯の量やシャワーの使用時間を見直すことで、ガス代と水道代を節約できます。浴槽の湯量を少し減らすだけでも、年間のガス代に大きく影響します。
給湯器の電源を使わないときは切る
長期間使用しないときや外出時には、給湯器の電源をオフにして待機電力を削減しましょう。これにより、年間数百円の節約が期待できます。
高効率の給湯器に買い替える
古い給湯器を使っている場合は、高効率の省エネタイプに買い替えることで、ガス代の大幅な節約が可能です。最新の給湯器は、従来の給湯器よりも熱効率が高く、年間のガス消費量を大幅に削減できます。
適切な保温を行う
お風呂の使用時には、ふたをしてお湯の温度を保つことで、追いだきの回数を減らし、ガス代を節約できます。保温シートを使うのも効果的です。
LPガスの料金を見直してみましょう
LPガスの料金はプロパンガス(LPガス)の料金の仕組み、内訳を徹底解説で説明している通り、各社によって料金が大きく異なります。そこで、LPガスの料金は2年に1度のペースで見直すことをオススメしています。
ガス料金の見直しで年間10,000円以上の節約に繋がった事例もあります。無料でお見積りすることができるので、是非とも試してみてください。
まとめ
夏の暑い季節、給湯器の温度設定を見直すだけで、年間数千円の節約が可能です。40度から35度に温度を下げると年間3750円のガス代が節約できることを考えると、これは手軽で効果的な方法といえるでしょう。
また、給湯器を使用する際に光熱費の節約方法を取り入れることで、さらなるコスト削減が期待できます。これからの季節、少しの工夫で家計に優しい節約を実践してみてはいかがでしょうか。
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