少し肌寒い季節になると暖房器具を出したくなりますよね。ただ、石油ストーブを炊くほどではないにしろ、暖房器具を使いたいときに重宝するのがパネルヒーターです。今回はこのパネルヒーターのメリットとデメリット、それから節約術などをご紹介したいと思います。
パネルヒーターのメリットとは？
まずはパネルヒーターのメリットについてご紹介します。パネルヒーターには主に安全性、環境面での優しさの点でさまざまなメリットがあります。
空気が乾燥しにくい
パネルヒーターは輻射熱によって周囲をじんわりと暖める暖房器具であるため、エアコンの暖房機能のように空気を乾燥させることごが少ないメリットがあります。乾燥した空気は、喉の不快感や肌トラブルを引き起こしやすいです。また、空気の乾燥は、風邪やインフルエンザのウイルスが広がりやすい環境も作り出しやすくなります。
空気をやさしく暖められるパネルヒーターは、快適な暖房環境を作り出すことに役立ちます。
持ち運びしやすい
軽量でコンパクトなデザインのパネルヒーターは、移動や設置を簡単に行いやすいです。朝起きてリビングで使っていたパネルヒーターを、台所や洗面所に移動させて使うと言うことも、コンパクトなパネルヒーターを使えば難なく行えます。
また、来客の際などは、簡単に片付けることも可能です。コンパクトなパネルヒーターは、場所を取らずにすっきりと片付けられます。
安全性が高い
パネルヒーターは火を使わないため、火災を引き起こす心配がほとんどありません。またパネルヒーターは表面温度がそこまで高くならないため、触ってしまってもやけどを起こす心配がいりません。このため、パネルヒーターは小さなお子さんやペットがいる家庭でも、安心して使用できます。
静音性が高い
パネルヒーターは動作中に音をほとんど出さないため、静音性が高いのが特徴です。そのため、小さなお子さんのいる家庭や、寝室や勉強部屋など、音を抑えたい場所での使用におすすめです。
空気を汚さない
パネルヒーターは燃料を燃やすことがないため、煙や臭いを出すことがありません。そのため、部屋の空気を清潔に保つことができます。とくに空気の質に敏感なアレルギー体質の人、喘息の人にとっては、空気を汚さないパネルヒーターは理想的な暖房器具と言えるでしょう。
パネルヒーターには他にも、家の中に結露を起こしにくというメリットや、燃料交換の手間が必要ないメリットもあります。また、パネルヒーターは足下などのスポット暖房にも使いやすいメリットもあります。
パネルヒーターのデメリットは？
パネルヒーターは、その安全性や環境への影響の少なさがとくに人気ですが、デメリットについても把握しておくことで、より効果的な活用が可能になります。ここでは、パネルヒーターの主なデメリットについて詳しく解説していきます。
暖まるまでに時間がかかる
パネルヒーターは、空気を直接暖めるのではなく、放射熱を利用して徐々に周囲を暖める方式の暖房器具です。この方式は、自然な暖かさと空気のを汚さないと言うメリットがありますが、反面、部屋が暖まるまでに時間がかかるというデメリットもあります。
そのため、とくに寒い冬の朝や帰宅直後は、パネルヒーターだけでは十分な暖かさを出すことが難しい場合もあります。部屋全体を手早くしっかりと暖めたい場合には、他の暖房器具との併用を考える必要があります。
部屋全体を暖める力は弱め
基本的にパネルヒーターは、限定されたエリアや小さな空間で使うスポット暖房としての使い方が適しています。そのため、広い空間を暖める力は他の暖房器具より劣ります。
とくに吹き抜けがあるような広い空間では、パネルヒーターだけでは十分な暖房性能を得ることが難しい場合があります。部屋全体をしっかり暖めたい場合は、他の暖房器具と併用する必要があるでしょう。
電気代が高くなりやすい
パネルヒーターは他の暖房器具に比べると、電気代が高くなりやすい点にも注意が必要ですとくに高出力のモデルで長時間、高設定で使用すると、電気代はかなりの金額になる場合があります。このため電気代を抑えるためには、使用時間や設定温度を適切に管理する使い方を心がける必要があります。
パネルヒーターの電気代を抑えて使う賢い使い方
パネルヒーターは多くの家庭で重宝されている暖房器具ですが、デメリットのところでもご紹介したように、使い方によっては電気代がかさんでしまうこともあります。ですが、上手な使い方をすれば、電気代をある程度抑えて、効率的にパネルヒーターを使用することが可能です。そのための方法を以下にご紹介します。
低めの温度設定で使う
パネルヒーターの温度設定は、電気代と密接な関係があります。とくに高い温度設定で使うと電力消費が多くなり、電気代が高額になりやすいため、低めの温度で使うことは電気代を抑えることに有効です。ほかにも部屋が十分に暖まってきたら温度設定を低くする、しばらく部屋を離れるときには電源をオフにするなど、こまめなオンオフの管理をするだけでも、無駄な電力消費をかなり抑えられます。
置き場所を工夫する
パネルヒーターは、その置き場所によっても暖房効果にかなり違いが出ます。たとえば、パネルヒーターを冷気が入りやすい窓際に設置すると、外部からの冷気の侵入を防ぎつつ、冷たい空気を暖めてから部屋に送ることができるため、暖房効果を高められます。
また、パネルヒーターを部屋の中心部に設置すると、空気の対流を効率的に起こせるため、暖かい空気を部屋全体に均等に行き渡らせることが可能です。人が長時間い続けることの多いリビングのソファ近くや、読書や勉強といったデスクワークをする机の近くに置くことも、不要な電力消費を防いでパネルヒーターを効率的に使って、快適な暖かい環境を実現できます。
他の暖房器具と併用する
パネルヒーターだけでは、部屋全体を効率的に暖めるのが難しいことが多いため、暖かく快適な環境を整えるためには、他の暖房器具と併用することが有効です。たとえばエアコンの暖房を控えめの設定にして部屋全体を暖め、それとパネルヒーターを人の近くに設置すれば、電気代をある程度抑えながら、快適で暖かい環境を実現できます。
タイマー機能をうまく使う
パネルヒーターには、タイマー機能が標準装備されているものが多くあります。このタイマー機能をうまく使うことで、無駄な電力消費を効率的に減らせます。たとえば、就寝後しばらくの時間が経つと、パネルヒーターが切れるようにセットしておけば、必要のない時間帯の暖房を使わなくて済み、また寝るときの消し忘れも防げます。
また、朝の起床時間より少し前からパネルヒーターが動くように設定しておけば、快適な目覚めにも役立ちます。
節約に向いた用途別のパネルヒーターを幅広くそろえています
パネルヒーターはメリット、デメリットを正しく理解し、効率的な使い方を心がければ、安全で環境にも影響が少ない、大人から子供まですべての人にやさしい暖房器具として役立ちます。とくに他の暖房器具との併用が効果的であるため、必要な場所に設置しておけば、場所をとらずにより快適で暖かな暮らしを実現できます。価格もお手頃なものが多いため、必要なところに1台という感覚でお気軽に利用していただけます。
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