最近は灯油を使用する家庭は減ってきていますが、まだまだ灯油を使用しているご家庭も少なくありません。屋内にポリタンクで灯油を保管している場合、小さなお子さまが誤飲する事故が多発しています。
まだまだ小さなお子さまの誤飲事故が無くなりません。灯油やガソリンなど石油を誤飲してしまった場合の応急処置を学んでおきましょう。
灯油、ガソリン、石油を誤飲した場合の対処法
まずは119番通報をして救急車を要請してください。変に遠慮することはありません。電話口で石油を誤飲したことを伝え、処置を尋ねることが先決です。もし、誤飲したばかりの場合、すぐに電話してください。
無理に吐き出させない
灯油の場合、牛乳を飲ませて吐かせる等、無理に吐き戻させることをしてはいけません。水分をたくさん飲むと嘔吐を誘発する可能性があるため、無理な水分摂取は避けましょう。
特に、灯油やガソリンなどは肺炎を起こしやすいので、すぐに小児科を受診しましょう。消化管異物では、硬貨やボタン型電池類もあります。外科的な処置を必要とすることもあるので、症状がなくても医療機関を受診してください。
灯油、ガソリン、石油を誤飲した場合の症状
灯油やガソリン等の石油は100mL以下では、誤飲するだけなら、下痢や腹痛などの消化器症状でおさまることがほとんどです。しかし、低粘性で揮発性が高いため、気道に誤嚥されやすく、少量でも、一度気道内に入ると、致命的な肺炎を生じ、人工呼吸管理などの、集中治療を要する危険性があります。
咳き込みや咳嗽、嘔吐などが生じた場合は肺炎につながる恐れがありますので必ず近くの内科まで受診してください。大量に摂取した場合は意識障害や痙攣も引き起こします。すぐに救急車を呼んでください。
お子さまの場合は30mL以下で危ないと思えておいてください。重篤な場合は死亡してしまいますので、灯油が屋内にある場合、絶対にお子さまから目を離さないようにしましょう。
誤飲だけじゃなく揮発にも注意を
灯油は、揮発性が低いため呼吸による被害は多くありませんが、ガソリンは揮発性が高いので注意が必要です。誤飲しなくても揮発したガソリンを吸引した場合、同じような症状が見受けられます。
灯油やガソリンを零した場合、綺麗にふき取って十分な換気をしてください。
まとめ
灯油は無色透明のため、誤って飲んでしまうケースが報告されています。
石油の誤飲事故を防ぐために
- 灯油タンクや灯油ポンプは子どもが触らないところに置きましょう。
- 灯油は消防法における「危険物」です。保管する際は灯油用の専用容器を使用し、ペットボトルなどの飲食物容器への移し替えはやめましょう。
を徹底してください。
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