「在宅ワークを始めてから、ガス代が明らかに上がった」「自宅にいる時間が長くなって、光熱費全体が家計を圧迫している」——テレワーク・在宅ワークが定着した今、こうした悩みを抱えている方は非常に多くいます。
在宅ワークによるガス代の上昇は、使用量が増えたことだけが原因ではありません。そもそもの単価が高いLPガス会社と契約したままでいることが、光熱費を必要以上に押し上げている大きな要因になっています。この記事では、在宅ワークでガス代が増えた方が、LPガスの乗り換えで光熱費を効果的に削減するための方法を詳しく解説します。
在宅ワークでガス代が上がる理由
在宅ワークによってガス代が上昇するのは、生活パターンが変化することで複数の要因が重なるためです。
理由1:昼間のガス使用量が増える
以前は職場に出勤していた時間帯も、在宅ワークでは自宅にいるため、昼食の調理・コーヒーや飲み物を沸かす・手洗い・トイレなど、日中のガス使用が格段に増えます。夫婦共働きで2人とも在宅ワークになった世帯では、日中のガス使用量が以前の2〜3倍になるケースも珍しくありません。
理由2:冬季の暖房使用時間が伸びる
LPガスで暖房・床暖房を使用している世帯では、在宅時間が長くなることで暖房の稼働時間が大幅に伸びます。特に北海道など寒冷地では、冬季の在宅ワークによる暖房費の増加が顕著です。
理由3:入浴・シャワーの回数・時間が増える
在宅で過ごす時間が長くなると、気分転換のシャワーや昼間の入浴が増えるケースがあります。給湯は家庭内のガス使用量の中で最も大きな割合を占めるため、わずかな使用回数・時間の増加でも請求額に影響します。
在宅ワーク前後のガス使用量の変化目安
| 世帯の状況 | 在宅ワーク前の月間使用量 | 在宅ワーク後の月間使用量 | 増加量の目安 |
|---|---|---|---|
| 1人暮らし・週5日在宅 | 5〜7m³ | 8〜11m³ | 約3〜4m³増 |
| 夫婦2人・一方が在宅 | 10〜13m³ | 13〜17m³ | 約3〜5m³増 |
| 夫婦2人・両方が在宅 | 10〜13m³ | 16〜22m³ | 約6〜9m³増 |
| 3〜4人家族・在宅ワーク+在宅学習 | 15〜20m³ | 22〜30m³ | 約7〜10m³増 |
使用量が増えると、単価が高いほど請求額の増加幅が大きくなります。在宅ワークで使用量が増えたタイミングだからこそ、単価の見直しによる効果が特に大きくなるのです。
在宅ワーク世帯こそLPガスの乗り換えで節約効果が大きい理由
在宅ワーク世帯では、オフィス通勤世帯と比べてLPガスの乗り換えによる節約効果がより大きくなります。その理由は単純です。月間使用量が多ければ多いほど、単価の差がダイレクトに節約額に反映されるからです。
たとえば単価の差が200円/m³の場合、月間使用量が10m³なら月2,000円の節約ですが、在宅ワークで使用量が20m³に増えていれば月4,000円の節約になります。在宅ワークによって使用量が増えたこのタイミングは、乗り換えの節約効果が最大化する絶好のタイミングといえます。
在宅ワーク世帯の乗り換え節約シミュレーション
| 世帯の状況 | 現在の単価 | 乗り換え後の単価 | 月間使用量 | 月額節約額 | 年間節約額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1人暮らし・週5日在宅 | 850円/m³ | 610円/m³ | 10m³ | 約2,700円 | 約32,400円 |
| 夫婦2人・両方が在宅 | 870円/m³ | 620円/m³ | 20m³ | 約5,500円 | 約66,000円 |
| 3人家族・在宅ワーク+在宅学習 | 900円/m³ | 610円/m³ | 25m³ | 約7,750円 | 約93,000円 |
| 4人家族・北海道・冬季フル在宅 | 880円/m³ | 620円/m³ | 35m³(冬季) | 約9,600円 | 約96,000円 |
夫婦2人ともが在宅ワークの場合、年間66,000円の節約が実現できる計算です。在宅ワークで使用量が増えた分だけ、乗り換えの効果も大きくなることがこの表からも明確にわかります。
乗り換え前に確認すべきこと
在宅ワークで光熱費が上がっているからといって、すぐに申し込みを急ぐ必要はありません。乗り換えを成功させるために、まず以下の項目を確認しましょう。
確認1:現在の単価を料金明細で把握する
直近3〜6ヶ月の料金明細を用意し、1m³あたりの単価・基本料金・月間使用量を書き出します。特に在宅ワーク開始前後の明細を並べて比較することで、在宅ワークによる使用量の増加幅も把握できます。
確認2:在宅ワーク後の使用量パターンを把握する
在宅ワークを始めた月以降の月間使用量を確認し、平均的な使用量を算出します。この数字を乗り換え先の会社への見積もり依頼に使用することで、より正確な節約額の試算が得られます。
確認3:契約の縛り期間と設備貸与の有無
縛り期間が残っている場合、違約金の金額と、乗り換えによる年間節約額を比較して判断します。たとえば違約金が30,000円で年間節約額が60,000円なら、違約金を支払っても乗り換えた方が1年以内に元が取れます。
在宅ワーク世帯の乗り換え手順
STEP1:在宅ワーク開始後の料金明細を3ヶ月分用意する
在宅ワーク開始後の月間使用量が把握できている方が、見積もり依頼時に正確なシミュレーションを依頼できます。少なくとも3ヶ月分の明細を手元に準備しましょう。
STEP2:一括比較サービスで3社以上に見積もりを依頼する
在宅ワーク後の月間使用量を入力して複数社に同時に見積もりを依頼します。所要時間は10〜15分程度です。在宅ワーク中の昼休みに進めることができます。
STEP3:月額総額・縛り条件・サポート体制で比較する
届いた見積もりを以下の観点で比較します。
- 基本料金+従量料金の月額総額:在宅ワーク後の実際の使用量で試算する
- 縛り期間の有無:将来的に使用量が変わっても柔軟に対応できる縛りなしを優先
- 24時間365日の緊急対応:在宅時間が長いからこそ、トラブル時の迅速対応は必須
- 料金の透明性:単価が明示されており、値上げ時に通知があるかを確認
STEP4:乗り換え先を1社に絞り申し込む
比較を終えたら乗り換え先を決定し、Web申し込みを完了します。仕事の合間の10〜15分あれば申し込みは完結します。工事日程は在宅ワーク中に立ち会える平日を指定することで、特別に休みを取る必要もありません。
STEP5:現在のガス会社に解約連絡をする
新しいガス会社への申し込みが完了したら、現在のガス会社に電話で解約の意思を伝えます。在宅ワーク中の休憩時間を活用して電話しましょう。引き留めを受けても「他社の見積もりより安くするなら書面で提示してください」と冷静に対応し、電話後はメールでも記録を残します。
STEP6:工事当日の立ち会い
在宅ワーク世帯の大きなメリットは、平日の工事立ち会いがしやすいことです。通勤していた頃は工事のために有給を取る必要がありましたが、在宅ワークなら仕事をしながら工事立ち会いが可能です。閉栓・開栓工事は合わせて1時間程度で完了します。
在宅ワーク中のガス代をさらに減らす節約ワザ
LPガスの乗り換えで単価を下げることが最大の節約ですが、それに加えて在宅ワーク中の使用量そのものを減らすことで、節約効果をさらに高めることができます。
節約ワザ1:昼食は電子レンジや電気調理器具を活用する
在宅ランチをガスコンロで毎回調理していると、使用量が積み上がります。電子レンジ・電気ケトル・電気圧力鍋などを活用し、ガスコンロの使用を朝夕の食事に絞ることで月間のガス使用量を抑えられます。
節約ワザ2:シャワーはまとめて夜1回にする
在宅ワーク中の「気分転換シャワー」は給湯コストを上げる要因です。シャワーは夜1回にまとめ、昼間は洗顔や手洗いの際の湯温を控えめにするだけでも月間使用量の削減になります。
節約ワザ3:給湯器の設定温度を見直す
給湯器の設定温度を1〜2度下げることで、ガス消費量を数%削減できます。夏季は設定温度を低めにしても快適に使えることが多く、季節に応じた設定温度の調整は手軽に実践できる節約方法です。
節約ワザ4:在宅ワーク用の暖房はエアコンと使い分ける
冬季に在宅ワークをしている部屋だけを温める場合は、ガス暖房よりエアコン(ヒートポンプ)の方が光熱費を抑えられるケースがあります。特に直近に購入した省エネ型エアコンは効率が高く、広い空間を長時間温める場合もコストパフォーマンスに優れています。
在宅ワーカーが乗り換えで感じた変化
事例1:夫婦共働き・2人とも在宅ワーク(東京都・30代)
「コロナ禍からずっと2人とも在宅で、気づいたらガス代が月1万8千円を超えていました。乗り換えてから月1万2千円台になり、月6,000円以上の節約です。年間7万円以上の違いは大きくて、乗り換えをずっと後回しにしていたことを後悔しました。在宅ワーク中に申し込みから立ち会いまで全部できたので、むしろ通勤していたときより手続きしやすかったくらいです」
事例2:フリーランス・1人暮らし(大阪府・30代)
「フリーランスになって毎日自宅で仕事するようになったら、ガス代が月7,000円から月1万円以上に上がっていました。乗り換えで月7,500円程度になり、在宅前と同じくらいの水準に戻せました。使用量は増えているのに金額が変わらないというのは、単価の差がいかに大きいかを実感しました」
事例3:子育て中の在宅ワーカー(北海道・40代・4人家族)
「夫が在宅ワークに切り替わり、子どもたちも自宅学習が増えて、冬のガス代が月3万5千円になっていました。LPガスを乗り換えてから冬でも2万5千円台に収まるようになり、月1万円の節約です。年間10万円近い削減になりました。もっと早くやっていれば、この3年間で30万円以上節約できていたと思うと……という気持ちになりました」
在宅ワークで増えた光熱費を根本から見直すために
在宅ワークによる光熱費の増加は、使用量の増加だけが原因ではありません。そもそもの単価が高いLPガス会社と契約したまま使用量が増えることで、請求額が二重の意味で膨らんでいる状態です。
この状況を解消する最も効果的な方法は、LPガスの単価を適正水準に引き下げることです。在宅ワーク後の使用量が多ければ多いほど、単価を下げたときの節約額は大きくなります。まず今日、直近のガス料金明細で1m³あたりの単価を確認してください。全国平均(600〜700円/m³)を大幅に上回っているなら、乗り換えによる節約効果は確実に期待できます。
在宅ワークには、平日に工事立ち会いができるという乗り換えの大きなメリットがあります。仕事の合間のスキマ時間を活用して見積もりを依頼し、昼休みに申し込みを完了させることも十分に可能です。在宅ワークで増えた光熱費を、在宅ワークのスキマ時間を使って解決する——今日からその一歩を踏み出してください。

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