灯油をこぼしてしまった。そのようなときはどうしたらよいのでしょうか。こぼしてしまった場所によって処置が異なりますので、適切に対応していきましょう。灯油をこぼしてしまったときの正しい対処法を解説します。
灯油をこぼしてしまったら
灯油をこぼしてしまった場合は、まずはしっかりと乾いた雑巾やペーパータオル、新聞紙で拭き取りましょう。引火による火災などの二次被害へと及ぶ可能性があります。
また、灯油がずっと残っていると、匂いで気分が悪くなることもあります。忘れることなくしっかりと換気をしましょう。灯油は液体だと引火せず、揮発性もガソリンなどに比べて低いため引火性が低いエネルギーとして有名ですが、だからといって放置して良いわけではありません。
※引火とは、燃焼に必要な可燃性の上記を発生する最低の温度のこと。灯油の場合は40度前後になります。
灯油をこぼした場合の正しい対処法
灯油を拭き取る場合、新聞紙や乾いた雑巾や不要な衣類などで拭き取ってください。そのほかにも小麦粉などの粉末に吸水させて処分する方法があります。また、その際ですが、コンロなど火気器具を使用していた場合はすぐに停止してください。また換気も忘れずに行いましょう。
絨毯やカーペット等の布製品にこぼしてしまったら
もし、こぼした先が絨毯やカーペットなど布製品だった場合、ゴシゴシと擦らずに新聞紙や要らない布などを被せ、上から軽く叩くように灯油を吸わせましょう。染み込んでしまう可能性がありますので、新聞紙や布を取り換えながら濡れなくなるまで何度か繰り返してください。
その後、丸洗いが理想ですが、丸洗いが難しい場合は水で希釈した中性洗剤で灯油をこぼしてしまった箇所を叩くように洗い、その後にお湯を浸した要らない布で水拭きをしましょう。
リンサークリーナー
今ですとリンサークリーナーなども有効的です。ウタマロなどの洗剤を使用して絨毯やカーペットを洗ってください。リンサークリーナーを使用すれば洗濯できないカーペットでも水洗いすることが出来ます。
フローリングにこぼしてしまったら
こぼした先がフローリングだった場合、新聞紙や要らない布などを被せ、上から軽く叩くように灯油を吸わせます。ただ、フローリングのワックスが剝がれてしまいますので、フローリング用の洗剤で洗った後にフローリング用のワックスを塗り直した方が良いでしょう。
また、フローリングの種類によってこぼした部分だけ色が薄くなってしまうこともあるので、注意が必要です。
玄関先のタイルなどにこぼしてしまったら
こぼした先が玄関先のタイルなどであったら新聞紙や要らない布などを被せて、上から軽く叩くように灯油を吸わせます。その後は中性洗剤などで洗い流してしまっても良いです。
また、灯油を吸った新聞紙などはそのまま可燃ごみに出してしまって問題ございません。掃除の最中に手に付着した匂いは食用のサラダ油を手全体に馴染ませ、石油を浮かせてから石鹸で洗い落とすと効果的です。
匂いを早く取りたい場合は換気に加えてお茶の出涸らしを置いておくと効果的です。また、ファブリーズやリセッシュなど市販の消臭剤を使用するのも効果的です。その際、香料付きだと匂いが混ざり、気持ち悪くなる場合があります。必ず無香料を選びましょう。
まとめ
灯油は引火しにくいエネルギーですが、決して安全というわけではありません。漏れていないにもかかわらず、灯油臭いなと思ったら迷わず弊社までご連絡ください。
灯油の扱いは慎重に行いましょう。
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