【要注意】LPガスの解約時に多い「料金精算トラブル」とは?実例と正しい対処法を徹底解説
LPガスの解約時にトラブルが多い理由
LPガスの解約は、都市ガスと異なり個別契約のため、契約書内容や解約精算の方法が事業者ごとに異なります。このため、以下のようなトラブルが頻発しています。
- ・不明瞭な解約違約金の請求
- ・最後の請求金額が明細なく高額
- ・設備撤去費用などが請求される
- ・引越し先でも勝手に契約が引き継がれる
こうした問題は、契約時の説明不足や、ユーザー側の契約内容の理解不足によって生じます。
【実例1】設備撤去費用として高額請求
事例:単身赴任の解約時、ガス会社から設備撤去費用4万円を請求された。
原因:契約時に「貸与された給湯器・ガス配管は、撤去時に実費請求」と明記されていたが、契約書に気づかず。
対策:解約前に契約書を確認し、撤去費・違約金の有無を問い合わせておく。撤去費用が不明瞭な場合は書面で内訳を要求すること。
【実例2】契約満了前の違約金トラブル
事例:使用3年で解約したところ、「設備費未償却分」として約6万円を請求された。
原因:「無償貸与契約」により、給湯器の費用がガス料金に上乗せされていた。契約期間10年の途中解約扱いに。
対策:契約書に記載された「契約期間」や「設備貸与の有無」「償却条件」などを必ず確認。不明点は文書で説明を求める。
【実例3】最終請求額が高すぎる
事例:解約後に届いた最終請求が1万8千円。使用量は1立方メートルほど。
原因:基本料金と従量料金の二重請求、貸与機器の料金加算が行われていた。しかも料金単価が非常に高い。
対策:毎月の「ガス料金明細書」は必ず保存。料金単価と設備費用の内訳を契約時から把握しておく。請求に納得できない場合はガス会社に明細開示を請求。
契約時の「説明義務」とは
LPガス会社は、設備貸与契約・料金体系・違約金の存在などについて説明義務を負っています。
- ・説明がなかった場合:景品表示法や消費者契約法に違反の可能性
- ・重要事項説明の省略:トラブル時は無効主張も可能
特に「設備無償貸与」や「縛り期間」の有無は、契約時に文書と口頭で説明を受けたか確認しましょう。
トラブルを回避する3つのポイント
- ① 契約書・約款をよく読み、コピーを保管
- ② 解約予定日の1〜2ヶ月前に「違約金・撤去費用の有無」を確認
- ③ 不当請求があったら「消費生活センター」「LPガス消費者相談所」へ相談
書面での証拠が残っていれば、トラブル時にも冷静に対処できます。
まとめ|不明確な請求には納得できるまで説明を求めよう
LPガスの解約時は、契約期間中の設備貸与や、撤去費、料金内訳の不明確さから多くのトラブルが発生しています。
トラブル回避の鍵は、事前確認・契約書の理解・書面の保存です。請求に疑問がある場合は、納得のいくまで説明を求め、それでも解決しない場合は公的機関に相談しましょう。
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