「魚を裏返さなくていいからラク」「焼きムラが少なくて便利」と評判の両面焼きガスグリル。確かにメリットが多い調理機能ですが、一方で後悔している人も少なくないのが現実です。
この記事では、「ガスコンロ 両面焼き デメリット」という検索ニーズにこたえる形で、購入前に知っておくべき意外な落とし穴を詳しく解説していきます。
1. 両面焼きグリルの「便利さ」に潜む盲点
両面焼きグリルは、上下から加熱できるため「裏返さなくて済む」「焼き時間が短い」などの利点があります。ところが、その構造が逆に使いにくさを生んでいることも。
① 食材によっては焼きすぎる
両面から一気に加熱されるため、厚みのある食材や繊細な食材では焦げやすい傾向があります。特に、鮭やサバなどの脂の多い魚は表面がすぐに焦げて中が半生という失敗も。
② 焼き加減の調整が難しい
裏返し不要=片面ずつの焼き具合を確認できない、ということでもあります。焼き過ぎ・火の通り不足など、自分好みの焼き加減に調整しにくいのが欠点です。
③ パンや野菜のトーストには不向き
パンや野菜を両面焼きで加熱すると表面が硬くなりやすいことも。片面ずつじっくり焼きたい方には片面焼きの方が向いている場合があります。
2. 掃除が面倒くさいという声も多数
① グリル庫内の天井も汚れる
両面焼きは上にもバーナーがある構造なので、焼き上がった際に出る煙や脂で天井部分が汚れやすいです。掃除の頻度が増えたり、天井部分の清掃が面倒と感じる方も。
② グリルプレートの大きさに制限あり
掃除しやすいプレートを使いたくても、専用サイズに制限されるケースが多く、汎用品が使えない場合もあります。
③ ファンや排気口のメンテナンスが必要
高機能な分、排気ファンやフィルターの掃除が必要になる機種も。放置すると煙やニオイがこもりやすくなり、性能低下の原因になります。
3. 機種によってはサイズ・設置制限がある
両面焼きグリルを内蔵しているガスコンロは、基本的に中〜上位グレードの製品。高機能なぶん、注意すべき点もあります。
① コンロ本体のサイズが大きくなりがち
両面焼き対応のコンロは、高さや奥行きが増す傾向があります。古い台所や狭いキッチンでは設置できない場合もあるので注意が必要です。
② 重量があるため取り付けに注意
グリル機能が充実した機種はそのぶん本体が重くなります。据置き型で棚の強度が不十分な場合、設置に向いていないケースも。
③ ビルトイン型の場合はガス工事が必要
ビルトイン両面焼きグリルの場合、取り付けや交換にガス工事が伴います。費用や施工対応業者の確認も必要です。
4. 値段が高め&コスパが悪いと感じるケースも
① 両面焼き機能付きモデルは価格が高い
両面焼き機能が付くと、同じメーカーでも1万円〜2万円程度高くなるのが一般的です。
② 焼き魚以外には使わないという声も
「魚をよく焼く人」には便利な機能ですが、使う頻度が少ない家庭では宝の持ち腐れになるケースも。
③ 電気グリルやオーブントースターで代用可能?
最近ではコンパクトで手軽な電気グリルやスチームオーブンも充実しており、そちらの方が簡単という声も多いです。
5. 使用時の熱と煙に注意が必要
① 室内が暑くなる
上下バーナーで加熱するため、調理中の放熱量が多く、夏場などはキッチンが暑くなりやすい傾向があります。
② 煙やニオイがこもる
両面焼きは加熱力が高いぶん、煙やにおいが強く出る傾向もあります。換気が不十分な場合は気になるかもしれません。
③ 調理中の音が気になる人も
機種によっては、バーナー音や点火音が大きいものもあり、静音性にこだわる方には不向きです。
6. 実際の口コミ・体験談から見るリアルな後悔
- 「便利そうで買ったけど、魚以外に使い道がなくて後悔」
- 「天井の掃除が手が届きにくくてストレス」
- 「焼きすぎて食材を無駄にしたことが何度もある」
- 「音が意外とうるさくて子どもが起きてしまった」
このように、実際に使ってみないと気づかない弱点が多いのも、両面焼きグリルの特徴です。
7. 両面焼きグリルは「使う人を選ぶ」機能
もちろん、魚を頻繁に焼く方や、短時間で一気に調理したい方には非常に便利な機能です。ですが、
- 使用頻度が少ない家庭
- 掃除の手間を減らしたい方
- 料理にこだわる一人暮らしやシニア世代
には、片面焼きや電気調理器の方が合っているかもしれません。
まとめ
両面焼きグリル、買ってから後悔しないために。
両面焼きグリルはたしかに便利な機能ですが、
- 焦げやすい・焼き加減の調整が難しい
- 掃除がしにくい・手間がかかる
- サイズ・設置・価格面でのハードルがある
という明確なデメリットが存在します。
購入を検討する際は、「どれだけ頻繁に魚や肉を焼くか」「掃除の手間をかけられるか」など、自分のライフスタイルと照らし合わせて慎重に選ぶことをおすすめします。
あとで後悔しないためにも、両面焼き=正解ではないという視点も持っておきましょう。
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