【プロパンガス契約前の完全ガイド】契約前に必ず確認すべき7つのポイントとは?
プロパンガスの契約は「自由料金制」だからこそ慎重に
プロパンガス(LPガス)は、都市ガスと違って完全な自由料金制。つまり、同じ使用量でも契約会社によって料金が大きく異なるのが特徴です。
しかし、「自由」であるがゆえに、消費者が不利な契約を結んでしまうリスクも存在します。
この記事では、プロパンガスを契約する前に必ず確認すべきチェックポイントを、専門家の視点から解説します。
【1】ガス料金体系を確認する
料金体系は会社ごとに異なります。以下の2つがポイントです:
- 基本料金:ガスの使用がなくてもかかる固定料金。1,500〜2,000円前後が目安。
- 従量料金:使用量に応じた単価。1㎥あたり400〜700円の幅があります。
総額でいくらになるかを試算してから契約しましょう。
【2】値上げの条件と履歴をチェック
契約書に「値上げの条件」が記載されているか確認しましょう。
- ・原料価格高騰や為替変動に伴う調整なのか?
- ・事前通知は何日前か?
- ・過去に何回・何円値上げしたのか?
不透明な契約だと、気づかぬうちに単価が引き上げられるリスクも。
【3】契約期間と中途解約の違約金の有無
プロパンガス業者との契約では、契約期間(通常5年〜10年)が設定されているケースが多いです。
途中で解約する場合、以下の点を確認しましょう:
- ・違約金や撤去費用が発生するか?
- ・撤去費用の上限はあるか?
- ・契約解除の条件や通知方法は?
高額な違約金を請求されるケースもあるため、必ず契約書を精読しましょう。
【4】供給設備の無償貸与契約の有無
プロパンガス会社がガス配管・給湯器などを「無償で設置します」と言う場合、無償貸与契約が結ばれることがあります。
しかし、この費用はガス代に上乗せされて回収される仕組みになっていることが多く、結果的に割高になります。
設置機器に関する所有権や、撤去時の費用負担も事前に確認が必要です。
【5】緊急時対応・保守体制
万一の際の対応力も重要です。
- ・24時間体制の緊急対応が可能か?
- ・年1回以上の保安点検を実施しているか?
- ・供給停止時の連絡体制・復旧手順は?
地域密着型の業者の方が、トラブル時に迅速な対応をしてくれる傾向があります。
【6】見積書・契約書は必ず書面で保管
契約に際しては、口頭ではなく書面での取り交わしが鉄則です。
特に以下は明記してもらい、保管しておきましょう:
- ・基本料金と従量料金の内訳
- ・値上げ・解約の条件
- ・保安点検・緊急連絡先
不当な値上げなどがあった場合の証拠としても重要になります。
【7】複数社で比較・見積もりをとる
契約前には、最低でも2〜3社以上から見積もりを取りましょう。
最近では、インターネットで料金比較サイトも充実しています。
見積もり時の対応や説明内容から、信頼できる業者かどうかも見えてきます。
まとめ:契約前に「確認・比較・納得」
プロパンガスの契約は一度決めてしまうと、途中での乗り換えが難しいケースも多いため、事前の確認が非常に重要です。
料金体系・契約条件・設備貸与・保守体制などをしっかりと確認し、不明点は遠慮なく質問しましょう。
信頼できる業者と、納得したうえで契約を結ぶことが、後悔しないプロパンガスライフへの第一歩です。
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