【元LPガス業者が解説】LPガスの解約方法|違約金や撤去費用、解約の流れまで徹底解説
更新日:2025年5月19日
【専門家が徹底解説】LPガスの解約方法と注意点|違約金・撤去費用・トラブル事例まで網羅
最終更新日:2025年5月19日
はじめに|LPガスの解約は“知らなきゃ損”が多い
「引っ越しが決まったから、ガス会社に連絡すればOKでしょ?」
そう考えている方は要注意です。LPガス(プロパンガス)の解約は、契約内容や地域によって費用や手続きに大きな違いがあるため、事前に正しい情報を知っておくことが重要です。
本記事では、LPガスの専門家の立場から、解約方法・流れ・注意点・トラブル事例・撤去費用・違約金・対策方法まで徹底解説します。
LPガス(プロパンガス)とは?都市ガスとの違い
まず、LPガスと都市ガスは供給方法や契約形態が異なります。
- LPガス:個別のガスボンベで供給。供給元は民間業者。
- 都市ガス:地下配管を通して自治体や大手事業者が供給。
LPガスは自由料金制であるため、同じ地域でも価格が異なることがあり、それがトラブルや見直しのきっかけとなることも少なくありません。
LPガスの解約が必要になる代表的なケース
解約のタイミングは人によって異なりますが、以下のようなケースで解約が必要となります。
- 引越し(転居先にLPガスまたは都市ガスが設置されている)
- ガス会社の見直し(料金が高い、サービスに不満)
- 都市ガスへの切り替えを検討している
特に引っ越しの場合は、停止手続きをしないと使用停止後も基本料金が請求されることがあります。
LPガスの解約手続きの流れ
解約の流れは基本的に以下の通りです。
- ガス会社へ連絡(電話またはWeb)
- 解約希望日を伝える(立ち会い日も含めて)
- 最終使用量の確認、ボンベ・メーターの撤去
- 使用料の精算・領収書の受け取り
ガスの停止には立ち会いが必要な場合が多く、退去日当日に設定するのが一般的です。
注意点として、解約は遅くとも1週間以上前には連絡することをおすすめします。繁忙期(3〜4月など)は対応が混雑することもあります。
撤去費用はかかるの?LPガス設備の撤去事情
ガス会社が設置した設備(ボンベ、調整器、配管など)は原則として所有権がガス会社にあるため、契約解除時には撤去が必要です。
■ 撤去費用の相場
- 撤去費用:3,000円〜10,000円
- 立ち会い費用:無料〜5,000円
ただし、撤去費用を無料としているガス会社も多いので、契約書の内容を必ず確認してください。
解約時に発生する可能性のある違約金
特に注意が必要なのが、違約金(契約解除料)です。
LPガスでは、長期契約(2年〜5年)を条件に、初期工事費・設備費を無料とする契約が多くあります。そのため、契約期間内に解約すると残存期間に応じた違約金が発生します。
■ 違約金の例
- 給湯器設置費:契約期間5年 → 3年で解約 → 2年分の違約金請求
- 配管設備:撤去費用+残債請求
契約書に明記されている内容なので、口頭だけではなく書面での確認を行いましょう。
よくある解約トラブルとその対策
実際に報告されているトラブル事例をいくつか紹介します。
- 「解約したいのに担当者が連絡をくれない」
- 「後日、高額な撤去費用や違約金を請求された」
- 「立ち会いの手配が間に合わず退去日にガスが止められなかった」
対策としては以下の3点が有効です。
- 契約書を必ず確認し、内容を記録(PDFなど)
- やり取りはメールまたは録音で残す
- 消費生活センターに相談できる体制を知っておく
トラブルを未然に防ぐためには、「早めに動く」「記録を残す」が鉄則です。
LPガス解約後のおすすめアクション|ガス会社の見直しはチャンス
解約後、新たにLPガスを契約する場合や、都市ガスに切り替える場合は料金比較が非常に重要です。
LPガスは自由料金制のため、ガス会社によって月々2,000〜4,000円の差が出ることも珍しくありません。
■ 無料でできる見積もり・比較方法
実際に「年間3万円の節約になった」「トラブルがなくなった」という声もあり、見積もりを取るだけでも契約の見直しに大きく役立ちます。
まとめ|LPガスの解約は“早めの確認”が命
LPガスの解約には、契約の確認・手続きの準備・業者対応の注意が不可欠です。
特に、違約金や撤去費用の発生有無は契約内容に依存するため、「書面の確認」と「記録を残すこと」がトラブル回避のカギになります。
解約は「損をしないための重要な判断ポイント」です。この記事を参考に、安心・納得の解約手続きを進めてください。
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