賃貸のガステーブルコンロの火力の左右はどうやって決めれば良いのか設置基準について説明

ガスコンロにはガステーブルコンロに限らず「右強火力」と「左強火力」が様々なメーカーの機種に搭載されています。強火力の左右の選び方は、ガステーブルコンロ設置場所において強火力側が壁と逆側であれば問題ありません。これは、壁の延焼を防ぐための処置です。

これはガステーブルコンロの設置基準においても、消防法内の火災予防条例で定められていますので併せて知っていただければと思います。

コンロの強火力、左右（L/R）の選び方

強火力の左右の選び方は「壁から火を離す」という理由から、ガステーブルコンロ設置場所の「右に壁があるか」「左に壁があるか」で決まります。コンロ周囲の壁の仕上げは不燃材料ですが、大きい鍋等を使った時に、炎の熱が鍋を伝わり、壁を焦がしてしまう危険性があります。

また不燃材料の裏側は可燃物であるケースも多く、熱伝導により角材等が炭化し、火災に繋がる事例が発生しています。以上のことから火事・火災のリスクを軽減するために、ガステーブルコンロは「強火は壁と逆側を選ぶ」ことが基本となります。

一部、機種によっては左右が同火力の機種もありますが、その場合は選択不要です。次に強火力の左右の確認方法となりますが、ガステーブルコンロには基本的に「左強火力」と「右強火力」が設定されております。

各メーカーのカタログでは型式の最後に「右強火用：L=Left」「左強火用：R=Right」の「L/R」が記載されています。たまに「-RS」など表示が違うものも有りますが、基本的には「-R」「-L」と表示されています。

※型番の後に「○○-R」「○○-L」で表記される場合が多く稀に「○○-RS」「○○-LS」などもありますが、「L/R」と意味は同じです。

またガステーブルコンロ本体にも型式が記載されており、ガステーブルコンロであれば本体右側のラベルに型式が記載していますので確認してみましょう。

続いてガステーブルコンロの設置基準は消防法内の『火災予防条例』で定められており、必ず設置基準を守る必要があります。

ガステーブルコンロでも設置基準はあります。設置基準は、ガステーブルコンロより壁まで

となっています。これを守ってさえいれば、ガステーブルコンロは資格を所持していなくても設置することが出来ます。

※ビルトインコンロの場合は、国家資格を所持している者による工事、もしくは資格を所持している業者による工事が必要です。

基本的に利用者が設置基準を確保する、というものではありませんが、ネットで購入した場合や自身で設置する場合は注意が必要となります。

これは可燃物との離隔距離であり、壁までの距離を十分に確保しなければ火事や火災の原因となる可能性もありますので、設置基準に従って壁までの適切な距離が必要となります。

また耐火構造以外の壁（耐火構造であっても下地が木材などの可燃性の壁も含む）との距離を以下のように取れない場合、もしくは周囲に可燃物（棚等）がある場合は、防熱板を取り付ける必要があります。

別売りで各メーカーで取り扱いがありますので、そちらも併せて確認してみましょう！

ガステーブルコンロの設置基準についてご説明しましたが、設置に関するその他の注意点も確認していきましょう。以下のような注意点が挙げられます。

※設置後の周囲の改装(吊り戸棚等）を行う場合も設置基準の注意が必要です。

ガステーブルコンロを安全、安心にお使いいただくために、購入時は「強火力の左右」と「ガスコンロの設置基準」に注意、確認をして選んでみましょう。