まだまだ寒い時期が続いておりますが、少しずつ暖かい風が吹くようになりました。特に今年は例年以上の寒さとなり、そこに光熱費の高騰の煽りを受けているご家庭が多いと思います。
寒い日、暑い日にはエアコンを多用しているご家庭も少なくないのではないでしょうか。そこで、今回はエアコンの電気代を少しでも節約できるよう、気になるエアコンの電気代についてお話ししたいと思います。
エアコンの電気代を確かめてみる
なんとなくある「エアコンは電気代が高い」というイメージ。実際どのくらいなのでしょうか。確かめるには「期間消費電力」を確認してみましょう。期間消費電力とは年間を通じてエアコンを使った場合の一般的な平均消費電力のことです。
この数値はカタログなどにも記載されており、〇〇〇kWh(キロワットアワー)と表記されています。この数値と電力会社の電力量料金を掛けると年間のエアコンの電気代がなんとなく見えてきます。
例えば期間消費電力を650kWh、電力会社の電力量料金を27円/kWhとした場合、650×27=17550 つまり年間で17,550円くらい普通かかります、 ということがわかります。
期間消費電力量の他に「消費電力(W)」という数値もあるのですが、エアコンは運転中に消費電力が大きく変化してしまうため、「消費電力」からかかる電気代を確かめるのは私たち一般人には無理なようです。
カタログを見るときは「期間消費電力量」が小さいエアコンが省エネでお得、と覚えておきましょう。
北海道のエアコン事情
北海道では数年前まで「夏もエアコン不要説」が大半を占めていました。北海道の夏は湿度も低く、30℃を超える真夏日も片手で数えるほど。窓を開けて扇風機を回せば乗り切れていたと思います。
しかし、地球温暖化の影響か年々本州のような蒸し暑い夏になることが増えてきて、エアコンがないと家にいられないという方も多いかと思います。実際新築のアパートなどでも最初からエアコンが標準設置されていることも多くなっています。
近年では高齢者が熱中症になるケースが増えています。気にせずエアコンを多用したいですよね。。では、エアコンが必需品となりつつある北海道でのエアコン探しのポイントはどんなところにあるでしょうか? 解説していきます。
畳数をチェック
エアコンは対応する広さに畳数の目安があります。性能に対し狭すぎる部屋で使用すると効きすぎてしまったり、逆に広すぎる部屋だと効きが遅かったり、電気代がかさんだり。設置する部屋の大きさに合わせたものを選ぶことが大切です。
エアコンは冷房・暖房で目安となる畳数が異なりますが、冷房に比べ暖房の方がより大きなパワーが必要なため、暖房を使う人は暖房の対応畳数に合わせて購入するほうがいいですよ。
寒冷地仕様を選ぶ
北海道や東北、北陸地域では「寒冷地仕様エアコン」がオススメです。寒冷地仕様ではないエアコンでは寒さ、積雪の影響により室外機が動かなくなったり、実際に温風が出るまで時間がかかる、暖房の効きが悪いなど色々不都合が出てしまいます。
寒冷地仕様のエアコンであれば、すぐに温風で部屋を暖めることができたり、極寒の日でも問題なく作動してくれます。実際、十分なパワーのエアコンであればストーブに頼らなくても冬を乗り切れるお宅もあるそうですよ。備えあれば憂いなし。どうせ選ぶのであれば寒冷地仕様を選ぶことをお勧めします。
ちなみに寒冷地仕様エアコンの違いは何かというと、室外機にある熱交換器を大型化し多くの熱を取り込めるようにしたり、素早く冷媒を高温化するために性能の高いコンプレッサーを搭載したりといった暖房に特化した強化がされています。
このほかにも内部のドレンパンに凍結防止ヒーターが付いていたり、稼働していない時でもファンが自動的に動き、雪が吹き込んでくるのを防いだり、非常に厳しい冬でも問題なく働くための様々な工夫を満載しています。
つまりエアコンに暖房を求めない人にはまったく不要ですが、しっかり暖房として使いたいのであれば今の寒冷地仕様はだいぶおススメです。「エアコンじゃ暖房なんて無理」なんていうのは今や昔の話となっているんです。
ただ、注意点もあります。一階にお住まいであれば室外機が雪で埋もれないよう、高足にするなどの工夫も必要です。
夏の節電術
最近のエアコンは確かに省エネですが、やはりほかの家電に比べると電気消費量が大きいものです。日本全国の夏の電気消費のピークは午後2時ごろですが、このピーク時の約半分がエアコンに使われているらしいです。
エアコンは我慢できないけど、少しでも節電したいという方のために夏のエアコン節電術をお伝えします。
日差しを遮る
まずは当たりまえですが、夏の日差しを防いで部屋の室温をあげない工夫をしましょう。遮光カーテンを使う、すだれを使うなど、シンプルですが効果的な対策です。
室温があがらなければエアコンの稼働が抑えられたり、設定温度を少し高めに設定しても快適に過ごすことができます。エアコンがせっかく部屋を冷やしても、同時にどんどん外から温めていてはエアコンも休まる暇がありませんよね。
少しのお出かけならスイッチは切らずにそのまま
エアコンの電気代でよく話題になるのが、こまめにON/OFFしたほうがいいのか、つけっぱなしがいいのか、ですよね。「30分くらいのお出かけ」「外気温と設定温度の差が大きい日中」はつけっぱなしの方がお得といわれています。
エアコンは最初に室内温度を設定温度にするまでが一番電気代がかかります。日中の気温が高いときにこまめにON/OFFしてしまうと、ONされたエアコンは期待に応えようと設定温度までフルパワーで頑張ってしまうため電気代が多くかかってしまいます。エアコンは「自動運転」でじわじわと設定温度を保ってお使いいただくのが一番エコなんです。
エアコンの性能を落とさない
エアコンのフィルターをこまめに掃除し、室外機の送風口にはさえぎるようなものは置かないようにしましょう。あとは夏の暑い日は室外機の温度を下げ、冬の寒い日は室外機の温度を下げ過ぎないことも大切。
夏は日よけをしたり水を掛けたり。冬は送風口を塞がないように風よけなどももしかしたら効果があるかもしれません。ちなみにフィルターは2週間に1回掃除したほうがいいそうです。今では自動でフィルター掃除をしてくれるエアコンもあります。
空気を循環させる
サーキュレーター、扇風機を併用し、お部屋の空気を循環させるようにしましょう。冷たい空気は部屋の下部に滞留します。サーキュレーターなどで空気を循環させることでお部屋がまんべんなく冷やされ、冷房効率がアップします。
最新型のエアコンにする
新しいエアコンに変えてみるの手かもしれません。最新エアコンは省エネ性能に優れており、10年前のエアコンと比べると12%も節電になると言われています。
※参考:2023年スマートライフおすすめBOOK
前述のカタログ数値の見方を参考に、買い替え時かなとお考えの方やこの夏新しくエアコンを購入する予定の方は最新エアコンを買ってみてもいいかもしれませんよ。
電力会社を切り替える
そうは言ってもエアコン買うのはお金がかかる・・。というわけで最後はお手軽かつ最大の節約術、「電力会社のお切替」です。もちろんコツコツ節電することも電気代節約につながりますが、限界があるのも事実。安い電力会社に切替えれば同じように電気を使っても安くなるというわけです。エアコンが無いと夏は生活できない!でも今電気代高い!という人、
まとめ
電気代の節約だけでは到底追いつかないという方は電力会社の見直しをおすすめします。特に自分が使用している決済サービスのポイントが貯まる会社や、そもそも電気代が大きく下がるケースもあるので、見直して損はありません。
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