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寒冷地の灯油ストーブで使用される遠赤外線効果とは

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寒冷地で主流の暖房器具として使用されている「灯油ストーブ」は、遠赤外線効果で他の暖房器具よりも暖かいのが特徴で、寒冷地で愛用されています。なぜ遠赤外線効果がある灯油ストーブは暖かいのか?また、灯油ストーブの中には遠赤外線効果があるものとそうではないものがありますので、それぞれご紹介します。

そもそも遠赤外線とは?その効果は?

遠赤外線というものは、実はあらゆる物質から放射されており、赤外線の一種で電磁波の一つでもあります。と言ってもピンときませんよね。身近なもので説明しますと、木炭・炭火。

七輪などを使用して炭火で調理したものはおいしいとよく言われますが、これも遠赤外線の効果です。遠赤外線は物質の表面で吸収されて熱に変わり、その表面で発生した熱が物質内部に伝わっていくのが特徴です。

例えば、魚を焼く場合、遠赤外線が表面に触れて熱に変わり、皮はパリパリ、表面全体もムラなく焼けます。短時間に内部まで加熱することができ熱効率が良く、うまみを逃がさず身はふっくらとガスグリルで調理するよりもおいしい焼き魚ができるわけです。

また、遠赤外線は岩盤浴やサウナにも効果が含まれており、健康面でも期待できることがわかっています。遠赤外線の効果として、体の血行やリンパの流れが良くなることや、その他にも疲労回復や血液循環の促進、老廃物の排泄、代謝の改善といったことが期待できます。

遠赤外線を浴びることで体内に熱がしっかりと伝わり、血流が良くなることで健康になると言えるでしょう。

なぜ遠赤外線効果がある灯油ストーブは暖かいのか?

灯油ストーブは主に「温風式」と「輻射式」の2種類があり、遠赤外線効果がある灯油ストーブは後者の「輻射式」になります。そもそも室内が寒く感じる原因は室内そのものが冷えているからであり、体温が冷えた室内へと輻射熱として奪われることによって寒く感じます。

またどうしても冷たい空気というのは窓などの外の冷気が伝わりやすい箇所から、床面へと伝わって停滞してしまいます。もちろん温風式ストーブやエアコンで室内を暖めることはできますが、温風で空気を暖めても天井へと暖気が上昇してしまうため、冷えた室内や床面を温めるにはどうしても時間が掛かってしまいます

それに対し、輻射式ストーブは空気を暖めるのではなく、遠赤外線の効果である輻射熱が温度の高い方から低い方へ向けて移動をしていくため床面や壁面、天井を温め、室内全体からの暖かさを感じることができます。

冷え切った床面、足元からじっくりと暖めてくれることによって体感温度も変わり、身体の内部まで温まることで身体が冷えにくくなるといった効果もあります。また全面の放射パネルからは風も全く出ませんので、温風によるほこりやハウスダストの巻き上げもなく、室内温度のムラが少なく室内が乾燥しないのも特徴です。

灯油ストーブの中に遠赤外線効果がないものもある

遠赤外線について輻射式ストーブをご紹介しましたが、「温風式」に関しては遠赤外線の効果はありません。「輻射式」は床や壁といった物を温めるのに対し、「温風式」はエアコンやファンヒーターなどで温風を送って室内を暖めます。

輻射式がじっくりと室内暖めるのに対し、温風式は温風を出す事で空気を暖めるので、基本的には温風があたっている場所だけしか暖まりません。しかし、温風式はストーブ・エアコン共に速暖性が高く、温風がパワフルなものが多いのでサーキュレーター等で上手く空気を循環させると効率よく室内を暖めることができるでしょう。

その他遠赤外線効果があるもの

ポータブルストーブ

反射形ストーブとは違い丸いフォルムで360度、暖をとれるのが特徴です。燃料が灯油という部分では同じですが、電源を必要とする石油ファンヒーターや灯油ストーブとは異なり、コンセントがなくても使用することが可能で、温風も出ないので温風が苦手な方にもおすすめです。

また、昨今のキャンプ人気もあり、デザインやサイズも種類が豊富です。ただし、ポータブルストーブ(対流型)は空気中の酸素を消費して燃焼させるため、換気をしないと酸素不足により一酸化炭素(CO)を発生させてしまいます。

一酸化炭素は人体にとって強い毒となる上に、知らない間に少しでも吸い込んでしまうと大変危険です。最低でも1時間に2回の換気が目安となりますが、特に狭い場所で使用する際は目安以上に十分に気を付けましょう。

電気ヒーター

電気ストーブとも呼ばれる電気ヒーターは、電源を入れてすぐ遠赤外線を発生させるので速暖性が高く、冷えた手足をすぐに温めたいときにぴったりです。

種類やサイズが豊富で本体価格が他の暖房器具と比べて安く、コンパクトな製品も多いのですが、製品によって消費電力は異なり当然消費電力が大きくなるとその分電気代も高くなるため、使用用途や消費電力に注目して選びましょう。

また、昨今の電力高騰の影響下では、ランニングコスト面でみても他の暖房器具よりも割高となってしまうため、メインの暖房として使用ではなくトイレや洗面所など、滞在期間の短い場所で使うのがおすすめです。

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まとめ

寒冷地では厳しい冬を乗り越えるため、体を芯から温める効果がある「遠赤外線」効果のある灯油ストーブが根強い人気です。「遠赤外線」は灯油ストーブ以外にもポータブルストーブ、電気ヒーターによっても効果がありますので使用用途に合わせて機器を選択し、寒い季節を効率よく快適に過ごしていきましょう。

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