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灯油給湯ボイラーの水漏れ原因とは?処置や対処はどうすればいい?

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日常生活の上で欠かすことのできない灯油給湯ボイラーですが、本体年数の経過や使用状況によって水漏れが発生してしまうことがあります。灯油給湯ボイラーからの水漏れが発生してしまうとボイラーの修理はもちろん、床が濡れたことにより床材が傷むだけでなく、更なる漏れ箇所の悪化や階下へ浸水のリスクも伴うでしょう。

水漏れが発生する原因も様々考えられますので、急なトラブルで慌てない為にも確認すべきポイントを一つ一つチェックしていきましょう。

灯油給湯ボイラーが水漏れする5つの原因とは?

灯油給湯ボイラーの水漏れは、症状や水漏れが発生している場所によっても原因が異なります。ボイラー本体からの水漏れ以外にも配管や安全弁などからも考えられますので、様々な水漏れの事例をご紹介します。

ボイラー本体からの水漏れ

ボイラー本体からの水漏れで代表的なのが、熱交換器の導管にできたピンホールによる水漏れが挙げられます。ピンホールとは、水が通っている銅管に針で開けたような小さな穴が開いて水が漏れることを指します。

このピンホールは10~20年使用されたボイラーに発生する可能性があり、長年の水圧による負荷や気泡の力で銅管内部が摩耗することによっても起こります。ボイラー内部からの水漏れが進行する状態となりますので未然に発見するのも難しく、修理も高額でボイラーの本体交換をしなければならないこともあるでしょう。

またピンホールの水漏れは放置しておくと、穴が広がる上にボイラー内全体にも水がかかってしまいます。当然基盤に水がかかると故障や漏電の可能性もありますので大変危険です。ボイラー本体からの水漏れを発見した場合はまずは水の元栓を閉め、修理もしくは交換を検討することをオススメします。

接続部からの水漏れ

灯油ボイラーと接続部からの水漏れは、主に接続部との締め付けが緩んでいるかパッキンの劣化、もしくは固着によって隙間から水漏れが考えられるでしょう。接続部を工具で締め直す、パッキンを交換することで改善される可能性が高いので修理費用も抑えられるでしょう。

工具と部品さえあれば自力で修繕する事も可能ですが、適切な処置を誤ってしまいますと悪化の原因となりますので注意が必要です。特にパッキンに関してはサイズや種類も様々ですので、手間を考慮しますとメーカーや工事業者に依頼する方が確実でしょう。

配管からの水漏れ

配管からの水漏れは主に配管の破裂や亀裂が生じたことによる漏れが想定されます。長年の使用で配管に負荷がかかることや老朽化によるものが考えられますが、北海道や東北などの寒い地域だと配管凍結の可能性も考えられます。

配管内の水が凍ってしまうと膨張して内部から破裂させる原因となってしまいますので、冬季は部屋を寒くしない工夫が必要となるでしょう。またボイラー使用時に水が漏れるような音が聞こえる、壁の中からシューという音、配管周辺に水滴や水染みがある場合も注意が必要です。

配管から水漏れが起きた場合は配管の修理、交換が必要となるため、異変を感じたらまずは専門業者や水道業者へ連絡をしましょう。特に隠ぺい部で水漏れが発生してしまいますと、思わぬところで水道料金が高額となるため日頃の点検や異変がないかの観察も重要です。

安全弁からの水漏れ

安全弁は圧力調整の負荷がかかる部品ですので、経年劣化も含めて本体からの水漏れ、故障が発生してしまうのも珍しくありません。安全弁から水漏れが発生すると、ボイラーを燃焼させていないにも関わらず配管の中でチョロチョロと水が流れる音がすることがあります。

普段は閉まっていて、過剰な圧力を逃がすときだけ開く安全弁が故障によって開きっぱなしになってしまっている状態ともいえるでしょう。ただし、安全弁が故障しておらず減圧弁の故障や混合栓から逆流している場合でも安全弁からの水漏れが発生する場合があります。

一概に安全弁だけの故障とも限りませんので異変があれば専門業者、もしくはお近くの水道業者などにご相談ください。

安全弁とは?

安全弁とは逃し弁とも呼ばれ、ボイラー内部での過剰な圧力を逃がす役割があります。ボイラーなど密閉した容器に水を入れて加熱すると、膨張して内圧があがることによって容器が破損してしまいます。そのため容器内の圧力を逃がす事で一定の圧力に抑え、容器の安全性を確保するために欠かせない装置ともいえるでしょう。

減圧弁からの水漏れ

減圧弁も安全弁と同様に圧力を調整して負荷がかかっているため、水漏れや故障につながりやすい部品のひとつです。減圧弁も経年劣化で錆びや腐食によって隙間から水漏れしてくることがあります。また故障の場合は給水圧力を適切に減圧できず、ボイラーまわりの安全弁から水が漏れだす原因になることがあります。

安全弁から水漏れしているけど減圧弁が原因だった、ということも考えられますので、どちらに不具合があるのか特定も必要となります。ただ安全弁と減圧弁はどちらも耐用年数が8年~10年を目安としていますので、基本的にはセットで交換するのがオススメです。

どちらか不具合があった場合は、度重なる故障や水漏れのリスクも考慮してまとめて交換するようにしましょう。

減圧弁とは?

減圧弁とは給水時の水圧を減圧することで、給水圧力を一定圧力に維持する役割があります。ボイラー(=圧力容器)は法律で圧力制限があり、管体圧力が1kg/cm²(0.098MPa)までと決められているため、減圧弁の取り付けが必須です。また水圧を減圧する役割以外にも、逆流を防ぐ逆止弁やゴミの流入を防ぐストレーナーが内蔵されており、寒冷地仕様だと凍結防止対策として水抜栓も備わっているのが特徴です。

水漏れした時の処置や対処はどうすればいい?

水漏れを発見した時はまずは水の元栓を閉めましょう。もし漏れ箇所をわかる範囲で把握しておくと、専門業者を呼んだときにその後の対応がスムーズとなるので確認しておくことをオススメします。ただし漏れている量が多い場合は無理に漏れ箇所を把握する必要はありません。

水漏れが広がると床材が痛むだけではなく、集合住宅などの多層階の場合は階下への浸水リスクもあるのでまずは止水することが大切です。また漏れを発見した時はボイラー本体からであれば、基本的にはボイラーを設置した業者に連絡をしましょう。

ただし集合住宅などの賃貸物件の場合は管理会社、もしくはオーナーへの連絡が必要です。戸建住宅の場合は家を建てた時のハウスメーカーに問い合わせてみると設置した業者がわかります。設置した業者がわからない場合はボイラーのメーカーもしくは専門業者や水道業者を探してみましょう。

ただしメーカーに依頼した場合、基本的にはボイラー本体しか修理をしないため、水漏れの原因がボイラー本体ではなかった時はその場で修理をしてもらえない可能性があります。修理をしてもらえなかった場合でもメーカーよりその分の出張費も請求されてしまうため、余計なコストが発生してしまうので注意が必要です。

間違いなくボイラー本体からの水漏れであればメーカー、配管まわりからの水漏れであれば専門業者や水道業者を探すのがオススメです。

灯油給湯ボイラーの寿命と交換のサイン

灯油ボイラーが故障した場合、修理した方が良いのか、それとも買い替えた方が良いのか迷う方も多いのではないでしょうか?灯油ボイラーの耐用年数や寿命は約10年が目安となり、各メーカーの設計上標準使用期間も「10年」となっている場合が多いです。

基本的にはボイラーを製造してからの年数が浅ければ修理し、耐用年数が近い場合は買い替えを検討する方が良いでしょう。ただし、故障箇所や修理内容によって修理金額が大きく変わるため、ボイラーを買い替えるのと大差ない金額であれば買い替えた方が良い場合もあります。

特に灯油ボイラーは今回ご紹介した水漏れ以外にも本体からの油漏れが発生する場合もあります。また10年を超えたものに関しては各メーカーで部品の供給もストップしてしまうため、修理自体が難しい場合がほとんどです。

ボイラー本体からの水漏れ、もしくは油漏れは修理金額も高額となる場合が多いため買い替えるというのも選択肢の一つでしょう。ボイラーの状態や製造年数、修理金額や内容を考慮して修理か買い替えかを検討することをオススメします。

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まとめ

灯油給湯ボイラーの水漏れの原因として考えられるのは、ボイラー内部品の経年劣化、配管の凍結や経年劣化による亀裂、安全弁や減圧弁の故障、パッキンの経年劣化などが挙げられるでしょう。灯油ボイラーの水漏れは原因が様々であり、特定が難しい場合もあります。

水漏れを発見した時は焦らず水の元栓を閉め、可能な限り漏れ箇所を特定しておきましょう。見るポイントとしてはボイラー本体、ボイラーまわりの配管と接続部分、安全弁、減圧弁など。また灯油ボイラーの耐用年数や寿命は約10年が目安となります。

製造してからの年数が浅ければ修理がオススメですが、10年近く使用しているボイラーが水漏れ、不具合やエラーが出た時は今後のリスクも考慮して交換をオススメします。

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