「LPガスを乗り換えたいけど、手続きが面倒そう」「切り替えまでどのくらいかかるのか不安」という方は多いのではないでしょうか。
結論から言えば、プロパンガス(LPガス)の乗り換えは、申し込みから完了まで通常2週間〜1ヶ月程度で完了します。手続きの多くは新しいガス会社が代行してくれるため、消費者側の負担は思ったほど大きくありません。この記事では、乗り換えの流れ・各ステップにかかる期間・注意点を詳しく解説します。
LPガス乗り換えにかかる期間の目安
LPガスの乗り換えにかかる期間は、申し込みのタイミングや工事日程の調整状況によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
| ステップ | 内容 | 所要期間の目安 |
|---|---|---|
| 1. 情報収集・見積もり | 複数社に見積もりを依頼・比較 | 1〜7日 |
| 2. 申し込み | 乗り換え先のガス会社へ申し込み | 当日〜3日 |
| 3. 現ガス会社への解約連絡 | 解約の意思を伝え、日程を調整 | 1〜7日 |
| 4. 切り替え工事(開栓・閉栓) | 新旧ガス会社による現地作業 | 申し込みから2〜4週間後 |
| 5. 最終精算 | 旧ガス会社への最後の支払い | 工事後1〜2ヶ月以内 |
すべてのステップを合計すると、最短で2週間、余裕を持って進める場合は1ヶ月程度が一般的な乗り換え期間です。引っ越しや年度の変わり目などは工事業者が混み合うため、早めに動くことをおすすめします。
ステップ1:情報収集と見積もり(1〜7日)
乗り換えの第一歩は、現在の契約内容の確認と新しいガス会社の見積もり取得です。
現在の契約内容を確認する
まず手元の契約書または料金明細を確認し、以下の項目を把握しましょう。
- 現在の1m³あたりの料金(単価)と基本料金
- 縛り期間(最低利用期間)の有無と残存期間
- 給湯器・ガスコンロなどの設備がガス会社からの無償貸与品かどうか
- 解約時の違約金の有無と金額
契約書が手元にない場合は、現在のガス会社に連絡して書面のコピーを請求することができます。これは消費者の正当な権利です。
複数社に見積もりを依頼する
現在の契約内容を把握したら、複数のLPガス会社に見積もりを依頼します。LPガスは会社によって料金が大きく異なるため、最低でも3社以上の見積もりを比較することを強くおすすめします。一括見積もりサービスを活用すれば、1回の入力で複数社の料金を効率よく比較できます。
見積もりを依頼する際には、以下の点も合わせて確認しておきましょう。
- 1m³あたりの単価と基本料金の両方を確認する(単価が安くても基本料金が高い場合がある)
- 乗り換え先に縛り期間があるかどうか
- 現在の違約金を肩代わりするキャンペーンの有無
- 24時間緊急対応の有無
- 保安点検の対応状況
ステップ2:乗り換え先への申し込み(当日〜3日)
見積もりを比較して乗り換え先が決まったら、申し込みを行います。多くのLPガス会社では、電話またはWebフォームから申し込みが可能です。
申し込みに必要な情報
- 氏名・住所・連絡先
- 現在のガス会社名と顧客番号(料金明細に記載)
- 希望する切り替え日程(工事立ち会い可能な日時)
- 建物の種類(一戸建て・集合住宅など)
- 現在使用している設備(給湯器の種類・設置場所など)
申し込み後、乗り換え先のガス会社から確認の連絡(電話またはメール)が届き、工事日程の調整が始まります。申し込みから工事日程の確定まで、通常2〜5営業日程度かかります。
ステップ3:現在のガス会社への解約連絡(1〜7日)
乗り換え先への申し込みと並行して、または申し込み後に、現在のガス会社に解約の連絡を行います。解約の連絡は切り替え希望日の1〜2ヶ月前を目安に行うことを推奨します。
解約連絡のポイント
解約連絡の際には、以下の点を確認しながら話を進めましょう。
- 解約希望日を明確に伝える
- 違約金が発生する場合はその金額を書面で確認する
- 貸与設備(給湯器など)がある場合の返却方法を確認する
- 閉栓工事の日程を調整する
- 最終的な精算方法(口座振替の停止など)を確認する
解約の連絡は口頭だけでなく、メールや書面でも記録を残しておくことをおすすめします。後のトラブル防止になります。
解約を引き留められた場合の対処法
解約の連絡をすると、ガス会社から「料金を下げます」「特別プランに変更できます」などの引き留めを受けることがあります。その場合、具体的な新料金を書面で提示してもらい、乗り換え先の見積もりと冷静に比較しましょう。口約束での値下げは後から覆されるリスクがあるため、必ず書面での確認が必要です。
ステップ4:切り替え工事(申し込みから2〜4週間後)
LPガスの切り替えにあたっては、旧ガス会社による閉栓作業と新ガス会社による開栓作業の2つの工事が必要です。通常、これらは同日または連続した日程で調整されるため、ガスが使えない期間はほとんど生じません。
閉栓工事(旧ガス会社)
旧ガス会社の担当者が訪問し、ガスメーターの閉栓と最終検針を行います。作業時間は15〜30分程度で、立ち会いが必要です。閉栓後、最終の使用量に基づいた請求書が後日送付されます。
開栓工事(新ガス会社)
新ガス会社の担当者が訪問し、ガスボンベの設置・配管の確認・ガスメーターの開栓・各ガス機器の動作確認を行います。作業時間は30分〜1時間程度で、こちらも立ち会いが必要です。
開栓後、担当者が給湯器・コンロ・風呂釜などすべてのガス機器が正常に動作するかを確認します。問題がなければその場でガスの使用が可能になります。
工事当日に準備しておくこと
- 工事の立ち会いができる時間を確保する
- ガスメーターや屋外のボンベ設置場所への通路を確保しておく
- 工事中はガスを使用中の機器(給湯器・コンロなど)を停止しておく
- 旧ガス会社から貸与されている設備(メーターカバーなど)を準備しておく
ステップ5:最終精算(工事後1〜2ヶ月以内)
切り替え工事が完了した後、旧ガス会社から最終の請求書が届きます。最終検針日から解約日までの使用量に基づいた請求が行われ、口座振替の停止または最後の引き落としが行われます。
最終請求書の内容を確認し、過剰請求や二重請求がないかをチェックしましょう。特に保証金や預け金がある場合は、返金されるかどうかも確認が必要です。
乗り換えをスムーズに進めるための注意点
引っ越しシーズン・冬季は工事が混み合う
3〜4月の引っ越しシーズンや、暖房需要が増える秋〜冬にかけては工事業者が混み合い、希望日に工事を入れられないことがあります。こうした時期に乗り換えを検討している方は、通常よりも1〜2ヶ月早めに動き始めることをおすすめします。
集合住宅・賃貸の場合は事前に管理会社へ確認
集合住宅や賃貸住宅の場合、ガス会社の変更には管理会社・大家の同意が必要なケースがあります。勝手に手続きを進めるとトラブルになることがあるため、乗り換えの意思を固めた段階で管理会社・大家に相談しましょう。
工事の立ち会いは必ず行う
LPガスの開栓・閉栓工事には原則として消費者の立ち会いが必要です。立ち会いなしでの工事はガス安全上のリスクがあるため、工事日程を決める際はスケジュールを必ず確保してください。
乗り換え後の料金を確認する
乗り換え後1〜2ヶ月は、実際の請求額が見積もり通りになっているか確認しましょう。見積もりと大きく異なる場合は、速やかにガス会社に問い合わせることが重要です。
乗り換えにかかる費用はどのくらいか
LPガスの乗り換えにかかる費用は、多くの場合無料です。開栓工事費・閉栓工事費ともに基本的にはガス会社が負担します。ただし以下のケースでは費用が発生することがあります。
- 違約金:縛り期間中の解約、または設備貸与契約がある場合(詳細は別記事参照)
- 配管工事が必要な場合:建物の構造上、配管の変更・延長が必要な場合
- 設備の買い取り:ガス会社から貸与された給湯器などを買い取る場合
費用が発生するかどうかは、見積もりの段階で新しいガス会社に確認しておくと安心です。「費用は一切かかりません」と明言してもらえるかどうかも、信頼できる会社かどうかを見極めるポイントになります。
LPガス乗り換えで得られる節約効果
乗り換えの手間をかける価値があるかどうか、具体的な節約効果を確認しておきましょう。プロパンガスの料金は会社によって大きく異なり、同じエリアでも1m³あたりの単価が300〜400円以上差があるケースは珍しくありません。
| 世帯人数 | 月間使用量の目安 | 月額節約額の目安 | 年間節約額の目安 |
|---|---|---|---|
| 1人暮らし | 5〜8m³ | 1,500〜3,200円 | 18,000〜38,400円 |
| 2人暮らし | 10〜15m³ | 3,000〜6,000円 | 36,000〜72,000円 |
| 4人家族 | 20〜25m³ | 6,000〜10,000円 | 72,000〜120,000円 |
特に北海道などの寒冷地では暖房用途でガスの使用量が多くなるため、料金差が大きく、乗り換えによる節約効果がより顕著に現れます。年間で数万円〜10万円以上の節約につながるケースもあります。
今すぐ乗り換えを始めるべき理由
「いつか乗り換えよう」と思いながら先延ばしにしている間も、高いガス代を支払い続けることになります。仮に月額5,000円の節約効果があるとすれば、3ヶ月先延ばしにするだけで15,000円の損失になります。
乗り換え手続き自体は複雑ではなく、多くの作業は新しいガス会社が代行してくれます。消費者側がやることは見積もりの依頼・申し込み・工事への立ち会いの3つが中心です。2〜4週間あれば完了できるため、思い立ったときがもっとも良いタイミングです。
まずは現在のガス料金明細を手元に用意し、複数のLPガス会社に無料見積もりを依頼するところから始めてみましょう。現在の料金が全国平均(1m³あたり600〜700円)を大きく上回っている場合は、乗り換えによって大幅な節約が期待できます。

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