卓上で鍋や焼肉をする際に使う方が多い「カセットコンロ」。現在は「非常時の防災アイテム」としての側面も強まっており、すでにご自宅にカセットコンロがある方も多いのではないでしょうか。
ホームセンターや家電販売店など、さまざまなお店で販売されており、値段も幅広いですよね。種類が多いからこそ、いざ購入しようとすると「何を買っていいかわからない!」という事態に陥りがちです。
そこで今回は、カセットコンロの特徴をおさらいしつつ、カセットコンロの選び方を紹介します。さらに用途別のおすすめカセットコンロランキングも紹介するので、ぜひ購入の参考にしてください。
カセットコンロの機能・特徴
みなさん一度は見たり使ったりしたことがあるはずの「カセットコンロ」。カセットコンロに「カセットボンベ」と呼ばれる小型の燃料用液化ブタンを入れた容器をセットして、火を起こします。
それではカセットコンロのメリットを観ていきましょう。
カセットコンロのメリット
1.配線不要
カセットコンロのメリットは、ガスや電気などの配線が必要ないことが挙げられます。燃料であるカセットボンベさえあれば火を起こせるため、電源を探したりコードを用意したりする必要がないのです。
据付のガスコンロほどの火力はないものの、一般的な料理を作る分には問題ありません。気軽にガス火の調理を楽しめるのがメリットといえるでしょう。
2.電気がいらない
先にも書いたように、カセットコンロはカセットボンベがあれば火を起こせるのが特徴。電気を使わないで炎を起こすことが可能なので、電源が塞がっている場合やコンセントまで遠い場所でも使用可能です。
飲食店でもカセットコンロを利用しているのを見かけますが、これは電源がなくても使えるというメリットを活かした使い方ですよね。
3.場所を選ばず使える
一般的には自宅で使われることの多いカセットコンロ。ですが、場所を問わずに使えるのもメリットです。
自宅のテーブルはもちろん、お庭やキャンプ場での調理、さらには電気もガスも使用できないような災害時でも温かい料理を食べられます。
サイズもコンパクトなものが多く場所を取らないため、さまざまな場所・場面で活用されています。
カセットコンロのデメリット
気軽に火を使った調理ができるカセットコンロですが、カセットボンベがなければ使えないというデメリットがあります。鍋を調理している途中でガスが切れてしまった、という経験はありませんか?
替えのボンベがあれば問題ありませんが、替えがない場合や災害時のように長時間使うことを考えると不安ですよね。カセットコンロの中には、用途によって火力が強くボンベの減りが早いものもあります。
どのような場面で使うか考えながら、スペアのカセットボンベを用意しておくのを忘れないようにしましょう!
カセットコンロを選ぶポイント
カセットコンロは、さまざまな種類が販売されています。
大きく分けて「家庭用カセットコンロ」「アウトドア用カセットコンロ」の2種類があり、家庭用カセットコンロの中には、さらに料理や大きさ、火力などによって多くの種類があります。
これだけ種類が多いと、何を基準に選べばいいか迷ってしまいますよね。そこでここからは、カセットコンロを選ぶポイントをいくつか紹介します。
あなたがどのような目的でカセットコンロを使うのか考えながら、選んでみるといいですよ。
用途で選ぶ
一番選びやすいのは、どんな用途で使うかに注目すること!
一人暮らしで鍋を楽しむために使うのであれば、火力は低くても使い勝手や扱いやすいものがいいですよね。逆に大人数でパーティーを楽しんだり、屋外でも使えるのが目的なら、大きめのサイズで火力の強いものが最適でしょう。
主にどんな場面で使うか考えると、選ぶ基準がわかりやすくなります。
サイズで選ぶ
もう一つ注目したいのが「サイズ」です。
家庭用カセットボンベの規格は決まっていますが、コンロの大きさはさまざま。また厚みや脚の高さなども異なります。カセットコンロを置く場所からサイズ感を選ぶと、ぴったりなものが見つかるはず。
また、意外と忘れがちなのが「収納場所」。
カセットコンロやボンベは、高温にならない冷暗所で保存しなくてはいけません。大きなサイズのものを買って、しまう場所がなかった……なんてことにならないように気をつけてくださいね。
火力で選ぶ
カセットコンロは、製品によって火力がさまざま。
簡単な調理であれば価格の低い製品でも問題ないのですが、強火調理や上に乗せる調理器具が大きい・調理するものが多い場合はパワー不足かも基準として、家庭用のバーナーは2.7kW(2300kcal/h)ほどのものが中心です。
そのためカセットコンロでも強火調理がしたいのであれば、2.7kW(2300kcal/h)と同程度、もしくはそれ以上のものを選ぶといいでしょう。
ただし、この数値が高ければ高いほど、ボンベの消費は早まります。ボンベが少なくなると安定して火力を出せなくなるため、常にボンベの替えを用意するなどの工夫が必要です。
カセットコンロの用途別おすすめランキング
カセットコンロの機能や特徴、選び方などはお分かりいただけたでしょうか?
それではここからは、使うシーンや用途に合わせたおすすめランキングを紹介します!
災害時の調理用カセットコンロランキング
最近注目が集まっているのが、防災備蓄としてのカセットコンロの存在です。停電時やガスが通っていない環境でも調理ができ、暖を取ったり温かい食事を取るなど、活用の範囲は広くあります。
災害時用にカセットコンロを購入するなら、重視すべきは【とにかく熱効率がいい】というポイント!
いつ電気が復旧するかわからない環境のため、手持ちの限りあるガスを効率的に使用できなくてはいけません。そのため、熱効率がいいものを選ぶようにしましょう!
第1位:イワタニ カセットフー エコプレミアムII カセットコンロ CB-EPR-2
最もおすすめなのが、多くのカセットコンロを製造・販売しているイワタニの「エコプレミアムII カセットコンロ」です!
大きな特徴は「2.9kWで3.5kW相当の能力を持っている」ということ。簡単に言えば、少ないガスの量でも大きな火力を生み出せるんです。
災害時は火力を抑えて調理を行うため、ガスの量を節約可能。さらに、鍋底をまんべんなく加熱する「内炎式」というバーナーの方式であるため、熱を分散させることなく調理できます。
第2位:ニチネン マイコンロ・グッドシェフ カセットコンロ KC-353A
つづいておすすめなのが、ニチネンの「マイコンロ・グッドシェフ」です。スリムな本体ながら高火力を実現し、熱効率も◎。
火力の優れた「直立炎バーナー」を採用し、短い時間で効率的に調理が可能です。さらに圧力感知安全装置がついているため、使用時に地震などで載せている鍋などが落ちると、自動的に火が消えるようになっています。
普段から使いやすく、防災時にも使えるアイテムとして優秀な製品です。
第3位:ニチネン マイコンロ・パートナーII カセットガスコンロ KC-347A
同じくおすすめなのがニチネンの「マイコンロ・グッドシェフ」です。こちらはプロ仕様の機器とあって、丈夫なボディを持っています。
また特徴的なのが、ヒートパネル方式を取り入れていること。これによりガスを最後まで無駄なく使い切ることが可能です。
ガスがわずかに残っているのに使えない、ということが災害時になくなるため、安心してカセットコンロを使えるはず!
アウトドア用カセットコンロランキング
つづいて紹介するのは、アウトドア用のカセットコンロです。アウトドアとはいっても、どんな場面で使うかは異なりますよね。
キャンプ場でテーブルの上で使うのか、登山先で使うのかによって、必要な火力や求められる安全性はちがうので注意しましょう。ここではいくつかの場面を想定して、おすすめのランキングをつけました。
第1位:キャプテンスタッグ 焼き名人 カセットコンロ UF-27
一番におすすめしたいのが、キャプテンスタッグの「焼き名人」です!
キャプテンスタッグは、新潟燕三条に本社を構えるアウトドアメーカー。アウトドアメーカーが作るカセットコンロだからこそ、アウトドアに最適な製品になっています。
たとえば、バーベキューなどを焼きやすいように、あらかじめ焼き網が設置されています。また火の出る部分が内側にあるため、風が吹いても火が煽られにくいようになっているのも◎。
水を張ったトレーを入れて使い、余計な油やアクが下に落ちるようになっているのも嬉しいポイントです。さらに高火力であるため、キャンプで盛り上がる大きなブロック肉なども焼けますよ。
第2位:イワタニ FORE WINDS フォールディングキャンプストーブ カセットコンロ FW-FS01-BK [ブラック]
同じくキャンプ用ですが、登山や一人キャンプなどで活用しやすいのがイワタニの「フォールディングキャンプストーブ」です。こちらはなんと、折りたたみ式のカセットコンロ!
ボンベを入れる部分が、コンロを収納できるようになっています。そのため移動時や使用しない時にはコンパクトに収納でき、携帯性に優れているんです。
使用時も幅を取らず、一人用として楽しんだり、コーヒー用に湯を沸かす際にもおすすめ。渋いブラックカラーも、持っていてテンションが上がるポイントになりますよ。
第3位:キャプテンスタッグ ウインドブレイク カセットコンロ ジュニア UF-31
最後におすすめなのが、コンパクトかつ風に強いキャプテンスタッグ「ウインドブレイク カセットコンロ」。
その名の通り一番の特徴は風に強いこと。しっかりとした風防がついているため、屋外での使用にピッタリです。
また、コンパクトながらダッチオーブンやスキレットのような重い調理器具も安定して支え、強い火力も実現。じっくり煮込む料理に挑戦する時にも使いたいアイテムです。
パーティー用カセットコンロランキング
つづいて考えられる用途は、大人数で集まってのホームパーティー!
みんなで集まって鍋やお肉を食べるのは、何にも替え難いひとときですよね、選ぶ基準は【楽しさ】や【エンタメ性】!
みんなで調理をすること自体が楽しみになったり、据え置き型のガスコンロではできないようなことができるアイテムを選ぶといいですよ。
第1位:イワタニ 炎たこII カセットコンロ CB-ETK-2
ホームパーティーの定番といえば、たこ焼きパーティー!
そんな時に活躍するのが、イワタニの「炎たこII」です。その名の通り、たこ焼きを作るためのカセットコンロで、一度に20個のたこ焼きを焼くことができます。
専用機だけあって、たこ焼きをうまく焼くためのコツがたくさん!たとえばプレートに切り溝が付いているため生地をまとめやすく、誰でもきれいな大玉が作れるのだとか。
U字バーナーを使っているため、端のたこ焼きまでムラなく焼けます。また、電気式のものと比べて熱伝導率が良いため、短時間でたこ焼きが作れるのもパーティー向きです。
第2位:イワタニ カセットガス スモークレス焼肉グリル やきまるII カセットコンロ CB-SLG-2
つづいておすすめなのが、イワタニの「スモークレス焼肉グリル やきまるII」です。
こちらは焼肉用のプレートがついた「焼肉専用」のカセットコンロ。大きな特徴は、煙を抑える特殊な構造。マンションなどでも煙や匂いを気にせずに焼肉を楽しめます。
また下に水受けがついており、お肉の脂が落ちるためヘルシーに楽しめるのもgood!焼肉だけではなく、焼き鳥やハンバーグなども楽しめるので、パーティー以外でも活用の機会が多いですよ。
第3位:イワタニ カセットガスホットプレート焼き上手さんα カセットコンロ CB-GHP-A
パーティー用の最後にオススメするのが、イワタニ「焼き上手さんα」です。こちらの大きな特徴が、ホットプレートのような構造をしていること。
天板とフタがついており、お好み焼きやホットケーキ、チーズタッカルビなども楽しめます。一般的なホットプレートは電気式であるため、熱くなるのが遅かったり電源が必要というデメリットがあります。
そのホットプレートのデメリットを解消した製品なので、普段から使い勝手抜群!蓋があるため餃子なども焼くことができますよ。
個人用カセットコンロランキング
最後に個人で使う場合のランキングもご紹介します。個人用にカセットコンロを購入するなら、スリムなものがおすすめ!
テーブルの上や収納時に場所を取らないため、使うハードルがグッと下がります。
また、作りたい料理で選ぶのもよいでしょう。自分の好物を作れるカセットコンロがあれば、生活の質が上がりますよ!
第1位:イワタニ カセットフー プチスリムIII カセットコンロ CB-JRC-PS3
個人用のカセットコンロでおすすめしたいのが、イワタニの「セットフー プチスリムIII」です。名前の通りそのスリムさが特徴的。
脚からトップ位置までの高さがたった77mmしかなく、一般的なカセットコンロよりも40%ほど小さいんです。そのためテーブルの狭い範囲でも、気軽に鍋やすき焼きなどを楽しめます!
1点注意したいのが、省スペースなので内径が20㎝までの鍋しか置けないこと。お手持ちの鍋が対応しているかどうかは、事前にチェックしておきましょう。
第2位:イワタニ カセットガス スモークレス焼肉グリル やきまるII カセットコンロ CB-SLG-2
つづいておすすめなのが、パーティー用の第2位でも紹介したイワタニの「スモークレス焼肉グリル やきまるII」です!なぜ個人用にもおすすめなのかというと、煙の少なさ!
一人暮らしの場合、アパートやマンションにお住まいだと思います。賃貸だと煙や匂い、油はねが気になって、おうち焼肉を控えることも多々。
ところがやきまるIIであれば、煙が立ちにくく、油も跳ねずに水受けへ落ちていきます。煙や匂いを気にせず、おうちで焼肉が食べられるので、個人用にもぴったりな製品です!
第3位:BRUNO カセットコンロ BOE095-GR [グリーン]
自宅に置くものだから、おしゃれなものがいい!という方はBRUNO「カセットコンロ」がおすすめ。
アイボリーとグリーンのカラー展開があり、どちらも男女問わずに使えるナチュラルカラー。特にグリーンは、やさしいミントグリーンでインテリアともマッチします。
高さを抑えたスリムな形状も、一人暮らしの収納にちょうどよく、余計なパーツが少ないためお手入れも簡単。「カセットコンロは味気ないデザインのものばかりだなあ」と考えている方に、ぜひ使ってもらいたい一品です!
まとめ
気にしなければ、安価なカセットコンロを購入してしまいがち。ですが、用途や火力で選んで使えば、満足度の高いお買い物ができるはずです。
ぜひこの記事を参考に、防災備蓄や日々の生活を充実させる「カセットコンロ」を見つけてみてくださいね。
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