【知らないと損】LPガスと都市ガスの違いとは？特徴・料金・災害時の安全性まで徹底比較！

日本の家庭で広く使われているガスには、大きく分けて「LPガス（プロパンガス）」と「都市ガス」の2種類があります。しかし、それぞれの違いを正確に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか？

本記事では、LPガスと都市ガスの特徴・仕組み・料金・メリット・デメリット・災害時の対応・切り替え方法など、あらゆる観点から徹底比較・解説します。これから新居に引っ越す方や、光熱費を見直したい方は必見です。

そもそもLPガス（プロパンガス）とは？

LPガス（Liquefied Petroleum Gas）は、液化石油ガスの略称で、主にプロパン（C3H8）やブタン（C4H10）を主成分とする燃料です。一般家庭向けには「プロパンガス」が使われるため、両者はほぼ同義で扱われています。

LPガスは各家庭ごとに設置されたボンベ（容器）から供給されます。ガス販売店が定期的に交換・充填を行うことで使用が継続できます。

都市ガスは、各家庭へ地下のガス管網を通じて供給されるガスで、主成分はメタン（CH4）です。原料は天然ガス（LNG）で、都市ガス事業者によって精製・供給されます。

地域ごとに整備されたガス管網を通じて、集中管理された供給方式が特徴です。ボンベなどの交換作業は不要で、都市部を中心に普及しています。

一般的に、LPガスの料金は都市ガスよりも1.5〜2倍程度高い傾向があります。これは以下のような理由によるものです。

一方で都市ガスは、インフラ投資を前提に公共料金制度や準じた監督下での運用が多く、料金の透明性・安定性が高いのが特徴です。

意外かもしれませんが、災害時にはLPガスのほうが復旧が早いとされています。

都市ガスは地下配管が破損した場合、広範囲での復旧工事が必要となり、数日〜数週間を要することがあります。一方、LPガスはボンベ単位で交換できるため、被災地への緊急供給が容易です。

阪神・淡路大震災や東日本大震災でも、最も早く復旧したエネルギーインフラの一つがLPガスでした。

地球温暖化対策の観点では、以下のような特徴があります：

ただし、エネルギー効率や輸送コスト、設備老朽化などの総合的なライフサイクル評価においては、一概にどちらがエコとは言い切れません。

賃貸住宅ではガス種の切り替えは基本的に不可能です。戸建て住宅の場合、以下の条件を満たせば切り替えが可能です。

逆に都市ガスエリア外に引っ越す場合は、必然的にLPガスになります。

LPガスと都市ガス、どちらを選ぶべき？

LPガスと都市ガスにはそれぞれ明確なメリットとデメリットがあります。

どちらが「良い・悪い」ではなく、地域・生活スタイル・優先事項によって最適解が変わるのが、ガス選びの本質です。

引っ越しや住宅購入のタイミングで、「自宅のガスがどちらか」を把握し、納得のいくライフライン選びを行いましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が、皆さんのガス選びや生活設計の参考になれば幸いです。