【冬のプロパンガス完全ガイド】凍結防止から節約術まで、寒冷期の賢い使い方とは?
冬はプロパンガスの使用量が増える季節
冬場は給湯や暖房に使う機会が増えるため、プロパンガスの使用量が年間でも最も多くなる時期です。
そのため、光熱費が一気に上がるだけでなく、ボンベ凍結や機器の不具合などのトラブルも起こりやすくなります。
この記事では、冬にプロパンガスを使う際に押さえるべきポイントを、安全・節約・効率の観点から詳しく解説します。
【1】プロパンガスは寒さに弱い?冬に起こる3大トラブル
1. ガスメーターの遮断
外気温が急激に下がると、マイコンメーターが異常を検知して遮断することがあります。
2. ガスボンベの圧力低下
プロパンガスは液化ガスのため、外気温が0℃以下になると気化しづらくなり、ガスの出が悪くなることがあります。
3. 配管・給湯器の凍結
水を通す配管や給湯器の内部が凍ることで機器が使えなくなる、破裂して漏水するといった事故も冬に多発します。
【2】冬のプロパンガス節約術
冬のガス代が高くなるのは避けられませんが、ちょっとした工夫でかなりの節約が可能です。
- ・お湯の温度設定は「適温」に:42℃設定が多いですが、冬でも40℃で十分な場合が多いです。
- ・湯船の追い焚きは回数を減らす:保温機能よりも都度給湯の方が安くなることも。
- ・ガスファンヒーターを使用する場合:タイマーで無駄な運転を減らし、室内の断熱を強化しましょう。
- ・食器洗い時にガス給湯を使いすぎない:お湯は必要な分だけを使用し、流しっぱなしは厳禁です。
また、都市ガスと異なりプロパンは自由料金制なので、契約内容を見直すことで大幅に料金が変わる可能性もあります。
【3】冬場の凍結防止対策
寒冷地や氷点下になる地域では、凍結防止対策は必須です。
1. 給湯器まわりに保温材を巻く
保温テープや断熱材を巻くことで、機器の凍結を予防できます。
2. ガスボンベを直射日光の当たる場所に設置しない
凍結を防ぐために、風通しがよく、かつ日陰でも安定した温度を保てる場所に配置しましょう。
3. 外出前や就寝前に「水抜き」や「チョロ出し」
特に給湯器を使っていない時間帯に凍結しやすいため、夜間は蛇口から細く水を出し続けることで凍結防止になります。
【4】給湯器や暖房機器の正しい使い方
- ・給湯器の定期点検を行う(特に10年以上使用している機種)
- ・機器の周囲は風通しよく、落葉や積雪はすぐ除去する
- ・浴室乾燥機などガス式機器も含め、使用説明書に沿った運転を
- ・自動湯はり・自動保温を使いすぎず、手動で節約する
ガス式機器は長時間連続運転するとコストが跳ね上がるので、必要なときだけ効率よく使用するのがポイントです。
【5】冬のLPガスの注意点と安全対策
- ・マイコンメーターの遮断に注意:風圧や震動にも反応するので、点検時は安全装置のリセットを。
- ・ガス漏れ点検は定期的に:冬の乾燥期は静電気による着火のリスクもあるため、注意が必要です。
- ・家族にも対応方法を周知:緊急遮断の手順を家族で共有しておくことが大切です。
まとめ:冬のプロパンガスは「安全・節約・防寒」が鍵
冬のプロパンガス使用は、快適性と安全性の両立が必要不可欠です。
凍結防止策、使い方の見直し、料金の見直しなど、できることから始めて、無駄なく効率よくガスを活用していきましょう。
もし異常を感じたら、自己判断せず、すぐにガス会社に相談することが大切です。
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