北海道の春の味覚、アスパラガスは毎年4〜6月にかけて旬の時期を迎えます。毎年この時期を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
アスパラガスは日本全国で収穫でき、お近くのスーパーや青果店でも手に入る野菜です。しかし、北海道産のアスパラガスは特別おいしいと人気です。その秘密はどこにあるのでしょうか。
この記事では、北海道産のアスパラガスがおいしい理由を解説します。また、さらにおいしくなる食べ方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
アスパラガスは北海道産が有名!おいしい理由は?
北海道産のアスパラガスは香りが高く甘みがあり、みずみずしさに加えて、柔らかい食感が魅力です。その秘密は北海道ならではの気候にあります。一般的に、野菜の糖分は気温が下がるときに作られます。食物は外気温が下がると、凍ったり傷んだりしないように、ある成分を出します。それが甘みの元となる糖分です。
北海道産アスパラガスの名産地は内陸部で、日中と夜の気温差がとても激しい地域になります。寒暖差の大きい気候で育つアスパラガスは、凝縮された甘みと旨みをたっぷり体内に蓄えます。そのため、国産のアスパラガスの中でも、特に甘さとみずみずしさを兼ね備えて、旨みがぎゅっと詰まった状態に仕上がるのです。
さらに、深い雪の下で越冬することで、栄養価が高く糖度の高い、濃厚な甘みのアスパラガスに成長します。食感が良く、スジが少なく太いアスパラガスは北海道の気候が育んだ賜物であり、有名になった理由といえるでしょう。
北海道産アスパラガスの旬の時期
北海道産アスパラガスの旬の時期は、毎年4〜6月ごろです。しかし、栽培する環境によって収穫時期には少しズレがあります。具体的には、ビニールハウスを使用した「ハウス栽培」によるアスパラガスは4月下旬から5月ごろ、ハウスを使わない「露地栽培」によるアスパラガスは5月中旬から6月ごろが旬となります。
栽培方法 | 旬の時期 |
ハウス栽培 | 4月下旬から5月ごろ |
露地栽培 | 5月中旬から6月ごろ |
北海道のアスパラガスは収穫期間が春から初夏と短いながらも、国内生産量は全国1位をキープし続けています。冬の間に根に蓄えた栄養分を使って芽を伸ばすアスパラガスは、出始めの時期が一番甘くておいしいといえるでしょう。
北海道産アスパラガスに含まれる5つの栄養素
アスパラガスは栄養豊富な野菜として広く知られています。しかし、具体的にはどのような栄養素が含まれているか、知らない方も多いのではないでしょうか。
アスパラガスに含まれている栄養素は以下のとおりです。
- アスパラギン酸
- ルチン
- βカロテン・各種ビタミン
- 葉酸
アスパラガスは緑黄色野菜の一種で、栄養豊富な野菜です。また、茹でても栄養価が流れにくい特徴もあります。それぞれの栄養素について順番に解説します。
アスパラギン酸
アスパラギン酸は、アスパラから発見されたのが名前の由来です。疲労物質を分解することで、毒素を体外へ出し、疲労回復やスタミナ増強などの効果が期待されています。栄養剤にも含まれている成分としておなじみです。
ルチン
ポリフェノールの一種であるルチンには、毛細血管を強化し血流を改善する働きがあります。そのため、高血圧や動脈硬化、脳卒中、心臓疾患などの生活習慣病の予防になる栄養素として注目を浴びています。
また、抗酸化作用をもつビタミンCの吸収率を高められるのも特徴のひとつです。りんごを切って置いておくと酸化して茶色く変色するように、私たちの身体も酸化します。
身体が酸化するとシミ、シワが増えたり、生活習慣病やがんを引き起こしたりなど、さまざまなトラブルの原因になるといわれています。抗酸化作用は、それらのはたらきを抑制し取り除いてくれるため、アンチエイジングにも役立つことが期待されています。
βカロテン・各種ビタミン
にんじんに多く含まれているβカロテンは、アスパラガスにも多く含まれています。シミやシワなどの肌の老化を抑える働きもあるため、美肌を保つためには欠かせない栄養素です。
この他にも、抗酸化力が強いビタミンCやビタミンE、カリウムなど健康維持のために欠かせない栄養素もアスパラガスには含まれています。
葉酸
アスパラガスには、妊娠中や授乳中の女性が積極的に摂取したい栄養素のひとつである葉酸も多く含まれています。葉酸はビタミンB群に分類される栄養素のひとつで、主に赤血球をつくるのを手助けします。
妊娠中や授乳中の女性だけでなく、貧血が気になる方や飲酒量の多い方は、積極的に摂取するとよいといわれている栄養素です。
アスパラガスのおいしい食べ方
アスパラガスをおいしく食べるための茹でるときのちょっとしたコツを紹介します。
上手に茹でる方法
材料
アスパラガス
塩(お好みで)
手順
アスパラガスを洗う
アスパラガスをよく洗って、土や汚れを取り除きます。
アスパラガスの下部を切る
アスパラガスの下部に硬くなっている部分があった場合、その箇所を包丁で切り落とします。
鍋に湯を沸かす
十分な量のお湯を沸かし、塩を加えます。塩はアスパラガスの風味を引き立てる役割があります。約1リットルの水に対して大さじ1杯の塩が目安です。
アスパラガスを茹でる
沸騰したお湯に、アスパラガスの根元の部分を先に入れて10秒間ほど茹で、その後全体を入れます。アスパラガスの太さによって茹でる時間が異なりますが、一般的には細いもので約2〜3分、太いもので4〜5分が目安です。茹ですぎると柔らかくなってしまうので注意が必要です。
氷水につける(お好みで)
茹で上がったら、アスパラガスを氷水にさっとつけることで、色や食感を保つことができます。
水気を切る
水気をよく切り、完成です。
保存方法
アスパラガスの保存は、穂先を上にして冷蔵庫の野菜室に入れましょう。アスパラガスは横に寝かせて保存すると、収穫されたときの形へ戻ろうと穂先を上へ持ち上げる特性があります。そのときにエネルギーを消費することで水分が蒸発し、みずみずしさが失われてしまうケースも少なくありません。そのため、保存する場合は必ず穂先を立てるのがポイントです。
また、長期保存する場合は、塩を入れた熱湯で1分間ほど茹で、冷水で冷やしたのち、水気を取ります。次に、ラップもしくはポリ袋に入れて冷凍保存しましょう。1〜2ヶ月ほどおいしさを保つことができるうえ、調理するときには、解凍せずにそのまま使用できます。
北海道十勝のアスパラガスがおすすめ
北海道産のアスパラガスをお探しなら、十勝産がおすすめです。
北海道の南東部に位置する十勝は、気温差が大きいのが特徴で、夏と冬の気温差が60℃にもなる地域です。早朝の厳しい冷え込みと暖かい日中の温度差によって甘みが蓄えられ、甘みが強くて根元まで柔らかいおいしいアスパラガスが育ちます。
また、露地栽培のアスパラガスは太陽の光をたくさん浴びることで、栄養価も高いのが特徴です。旬の美味しさが凝縮された、約1ヶ月しか出荷できない十勝のアスパラガスをぜひご堪能ください。
まとめ
今回の記事では、北海道のアスパラガスがおいしい理由や食べ方、十勝産のアスパラガスが特におすすめな理由を解説しました。北海道独自の激しい寒暖差が生んだアスパラガスは、とても甘くてさまざまな料理にもマッチするため、贈答品としても最適です。
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