甘くてジューシー、子どもから大人まで幅広く愛されている「いちご」。スイーツやジャムとしてだけでなく、生食や料理にも使える万能な果物です。本記事では、いちごの基礎知識から、旬の時期・代表的な品種・栄養価・名産地・選び方・保存方法まで詳しく紹介します。
いちごってどんな果物?
いちごはバラ科の多年草で、果実のように見える赤い部分は「花托(かたく)」と呼ばれる花の土台部分が膨らんだものです。本来の果実は表面に見えるツブツブの種子部分で、これは「痩果(そうか)」と呼ばれます。
日本では主にハウス栽培が主流で、冬から春にかけて出回ります。現在では品種改良が進み、甘み、酸味、香り、大きさなどさまざまな特徴を持ついちごが流通しています。
いちごの旬と出回り時期
一般的にいちごの旬は12月~5月とされています。特に美味しいとされるのは3月前後。クリスマスシーズンの需要も高く、12月には価格が高騰する傾向があります。
- ハウス栽培:11月〜5月
- 露地栽培:4月〜6月
旬のいちごは糖度が高く、水分量もたっぷり。価格も安定するので、購入にもおすすめの時期です。
代表的ないちごの品種
現在、日本では300種類以上のいちごの品種が存在すると言われています。中でも特に人気・有名な品種を紹介します。
あまおう(福岡県)
「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字を取って名付けられた高級ブランドいちご。糖度が高く、果肉がしっかりしていて贈答用にも人気。
とちおとめ(栃木県)
酸味と甘みのバランスが良く、全国のスーパーでもよく見かける定番品種。日持ちが良く、お手頃価格なのも魅力。
紅ほっぺ(静岡県)
甘味が強く、香りも高い品種。果肉が赤くジューシーで、ケーキなどのスイーツにも映える。
さがほのか(佐賀県)
見た目が美しく、形が整っていてツヤがある。酸味が控えめで、さっぱりとした味わいが特徴。
ゆめのか(愛知県)
果肉がしっかりしていて日持ちするので、業務用やギフトにも利用される。酸味が少なく甘みがしっかり。
いちごの栄養と健康効果
いちごは栄養価が高く、美容や健康を気遣う方にもおすすめです。
- ビタミンC:レモンに匹敵するほど豊富。1日に必要な量の70〜100%を7〜8粒で摂取可能。
- ポリフェノール:抗酸化作用があり、老化防止や美肌に効果的。
- 葉酸:妊婦に必要な栄養素で、胎児の発育を助ける。
- 食物繊維:整腸作用があり、便秘予防に。
日本のいちごの名産地
いちごは全国各地で栽培されていますが、特に生産量やブランド力の高い地域を紹介します。
栃木県
日本一の生産量を誇る県。「とちおとめ」や新品種「スカイベリー」など、高品質ないちごが豊富。
福岡県
ブランドいちご「あまおう」で有名。糖度・大きさ・美しさを兼ね備えた高級品種。
静岡県
紅ほっぺやきらぴ香など、華やかな香りが特徴のいちごが多い。
熊本県・愛知県・佐賀県
温暖な気候と日照量に恵まれ、味と品質の両面で全国的に高評価。
いちごの選び方と保存方法
美味しいいちごの選び方
- ヘタがピンとしていて緑色が濃い
- 全体が真っ赤で色ムラがない
- 表面にツヤがあり、ふっくらしている
保存方法
買ってきたらすぐに冷蔵庫で保存。洗うのは食べる直前に。湿気を嫌うので、キッチンペーパーで包んで密閉容器に入れると長持ちします。
いちご狩りで楽しむ!旬の味覚体験
全国にはいちご狩りが楽しめる観光農園が多数あります。食べ放題プランや品種食べ比べ、SNS映えするスポットも多数。特に1〜3月は予約が殺到するので、早めの予約がおすすめです。
まとめ:いちごは日本が誇る冬春の味覚
いちごは見た目の可愛さ、美味しさ、栄養価の高さ、さらには地域ごとの個性豊かな品種の多さなど、魅力がたっぷり詰まった果物です。ぜひ旬の時期にはスーパーだけでなく、産地直送やいちご狩りなどでも楽しんでみてください。
FAQ:いちごに関するよくある質問
- Q. いちごは果物?野菜?
- A. 分類上は野菜(多年草の草本植物)ですが、栄養成分や用途から果物として扱われることが一般的です。
- Q. いちごは洗ってから保存すべき?
- A. 洗うと傷みやすくなるため、食べる直前に洗うのがベストです。
- Q. 妊娠中にいちごを食べても大丈夫?
- A. 問題ありません。むしろ葉酸やビタミンCが豊富で、妊婦にとって嬉しい果物です。
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