フェイジョアとは？名前の由来と基本情報

フェイジョア（Feijoa）は、南米原産のフトモモ科に属する常緑低木の果実で、「パイナップルグァバ」や「アナナスグァバ」とも呼ばれるトロピカルフルーツです。果実は卵形で、鮮やかな緑色の皮と柔らかな果肉が特徴。食べると甘酸っぱく、パイナップルとイチゴ、バナナを合わせたような芳醇な香りと味わいが楽しめます。

フェイジョアは果実だけでなく、美しい赤と白の花を咲かせることから観賞用植物としても人気があります。ニュージーランドやオーストラリアでは広く栽培され、日本でも関東以南を中心に家庭栽培が増加しています。

フェイジョアの果実の特徴と栄養価

フェイジョアの果実は、見た目こそ地味ですが、香りと味わいは一級品。以下のような特徴があります：

• 皮はつやのある緑色、楕円形（長さ5〜7cm程度）
• 果肉は白く中心部がゼリー状
• 芳香が強く、切ると南国の香りが広がる
• 熟すと果皮がややしなびれ、柔らかくなる

フェイジョアの栄養素

• ビタミンC（抗酸化作用・美肌効果）
• 食物繊維（整腸作用・便秘予防）
• カリウム（高血圧予防）
• ポリフェノール（老化防止・抗炎症作用）

美容や健康を意識する人にもぴったりの果物です。

フェイジョアの食べ方・レシピ

フェイジョアは追熟してから食べるのが基本です。購入または収穫後、室温で数日置き、柔らかくなってからカットすると美味しく食べられます。

基本の食べ方

• 熟したフェイジョアを半分にカット
• スプーンでゼリー状の果肉をすくって食べる

おすすめレシピ

• フェイジョアジャム：皮をむき果肉を煮詰めてジャムに
• スムージー：バナナやヨーグルトと一緒にミキサーへ
• サラダ：スライスして生野菜と合わせると爽やか
• コンポート：シロップで煮て冷やせば上品なデザートに

フェイジョアの育て方・栽培方法

フェイジョアは比較的育てやすく、鉢植えでも育成可能な果樹です。暖かい地域（関東南部以南）であれば露地植えも可能です。

栽培のポイント

• 日当たり：日光を好み、日照時間が長いほど実つきが良くなる
• 土壌：水はけのよい土壌が最適。腐葉土を混ぜて植える
• 水やり：乾燥に強いが、夏場は朝夕の水やりを忘れずに
• 剪定：開花後に形を整える程度でOK
• 収穫時期：11月頃、自然に落下したものが完熟サイン

自家受粉しにくい品種もあるため、異なる品種を2本以上植えると結実率が上がります。

フェイジョアの販売情報と購入方法

フェイジョアはまだスーパーではあまり見かけませんが、秋〜冬にかけて産地直送通販やオーガニック系八百屋で手に入ることがあります。

購入方法の例：

• 果実（旬：10月〜12月）：ネット通販、道の駅、産直サイト
• 苗木（通年販売）：園芸店、ホームセンター、ガーデン通販

果実としての流通量はまだ少なめですが、家庭菜園・庭木としてはじわじわ人気が高まっています。

フェイジョアの花の魅力と観賞価値

フェイジョアは果実だけでなく、花も美しく楽しめます。5〜6月頃に咲く花は、赤い雄しべと白い花弁のコントラストが印象的で、庭木としても映えます。

さらに、花弁は食べられるエディブルフラワーとしても知られており、サラダやデザートに添えると見た目も華やかになります。

よくある質問（FAQ）

Q. フェイジョアはどんな味ですか？

A. パイナップル、バナナ、イチゴを混ぜたような甘酸っぱい味で、香りも非常に豊かです。

Q. どこで購入できますか？

A. 秋〜冬にネット通販や産直市場、オーガニック八百屋で販売されます。苗木は通年入手可能です。

Q. 日本で育てられますか？

A. 関東以南なら露地栽培可能。寒冷地では鉢植え栽培が推奨されます。

Q. フェイジョアの花も食べられますか？

A. はい。花弁はエディブルフラワーとして利用され、甘味も感じられます。