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ガス湯沸器の『先止め式』『元止め式』の違いを注意点も含めて解説します

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5号湯沸器とは

5号湯沸器は屋内で使用される壁掛けの小型給湯器のことで、瞬間湯沸器、開放式湯沸器とも呼ばれています。
キッチンでよく使われており、『先止め式』と『元止め式』の2種類あるのも特徴です。

昔から5号湯沸器を設置されていたお住まいや、業務用として飲食店などの店舗や、会社の給湯室などで使われることが多いのがこの5号湯沸器です。
しかしキッチンの横に設置する為、スペースの確保が必要であり、使用中には換気が必ず必要である事から使用条件が限られてきます。

また16号以上の湯沸器と比べるとパワーが非常に少ない上に、長時間の連続使用ができない為、お風呂やシャワーといった給湯などには使用できません。
そんな5号湯沸器について『先止め式』と『元止め式』の違いについてと、使用上の注意についてご紹介いたします。

『元止め式』湯沸器について

湯沸器本体(元)でお湯を止めていることから『元止め式』と呼ばれており、『先止め式』より一般家庭に多く普及しています。
特徴としてシャワーノズルが付属しており、本体の給湯ボタンを押すと、シャワーノズルからお湯もしくは水が出る仕組みです。

本体には水流センサーが内蔵されており、湯沸器の点火・消化は水圧を検知して行われています。
またシンクの横に設置されていることが多く、給湯をしたい場所から離れた場所に湯沸器を設置することは出来ません。

ただし出湯管の長さは純正付属されているよりも長いものが各メーカー取り扱っているので、長さを変更することができます。

『先止め式』湯沸器について

湯沸器本体と水道管を接続し水栓(先)でお湯を止めていることから『先止め式』と呼ばれており、店舗や企業等の業務用として使われていることが多いです。
本体の給湯ボタンを押してスタンバイ・待機状態にさせ、水栓をひねるとお湯が出ます。

特徴として『元止め式』と異なりシャワーノズルがなく、給湯場所から離れた場所に設置が可能で複数個所でお湯の使用も可能です。
また本体には水流センサーが内蔵されており、水栓・蛇口の開閉で水圧の変化を検知して点火・消化の判断を行っています。

5号湯沸器、使用上の注意点とは?

換気が必要

5号湯沸器は開放式の湯沸器でもあるため、使用の際は必ず換気扇を回すか窓を開けて換気を行う必要があります。
換気が不十分なままで使用すると空気中の酸素が減少し、不完全燃焼による一酸化炭素(CO)中毒が起こる恐れがあります。

(ただし屋内設置形の排気筒(煙突式)ふろがま、もしくは窓のそばに設置されている屋外設置形給湯機器を使用しているときは、
排気が逆流してしまうため、換気扇を回さないでください。)

また最近のガス開放式小型湯沸器は、不完全燃焼防止装置が作動すると、音声でもお知らせ機能が搭載されており、
3回連続して不完全燃焼防止装置が作動すると機器をロックさせる再点火防止装置を備えています。

再点火防止装置が作動してロックした場合は、取扱説明書・もしくはメーカーの指示に従って対処してください。

主な安全機能・・・パロマの場合

・不完全燃焼防止装置:不完全燃焼が起きる前に自動消火
・再点火防止装置:不完全燃焼防止装置が3回連続して作動すると器具をロック
・立ち消え安全装置:炎検出するフレームロッドを搭載し、不着火・失火の際にガスを止めます
・過熱防止装置:機器内の異常温度を検知すると自動でガスを止めます
・消し忘れ消化機能:消し忘れた場合でも10分後に自動消火
・タイムスタンプ:器具の点検のおすすめ、10万回使用経過でランプが点滅

浴槽やシャワー、洗濯機への給湯は禁止

5号湯沸器を使用して浴槽へのお湯はりやシャワーに使用、洗濯機へお湯を入れるなどは長時間使用となるため禁止です。
ガスを燃やすには新鮮な空気かつ、十分な換気が必要となります。
長時間使用は不完全燃焼の原因になり、大変危険ですので絶対に使用しないで下さい。

機器の周囲にも注意

5号湯沸器の排気口や吸気口の近くに、タオルなどを置かないようにしましょう。
機器の周辺は熱くなる恐れがあり、火災の原因にもなります。
また機器近くでのスプレー缶などガスが含まれるものの使用や、ガス抜きなどは行わないでください。
噴出剤として使用している可燃性ガスに引火して火災となるおそれがあります。

機器の異常を感じたら使用を中止

小窓から燃焼状態を確認できますが、炎の色が黄色やオレンジとなっている場合は不完全燃焼になるおそれがあり要注意です。
また使用中に火が消えたり、異臭が発生した場合は直ちに使用を中止してメーカーや器具の販売店にご相談ください。

まとめ

5号湯沸器は簡単に設置ができ、手軽に給湯が可能ですので、使い勝手が良いというメリットがあります。
ただ使い方を誤ると大変危険ですので、使用上の注意点も確認しましょう。

また『元止め式』、『先止め式』のどちらが良いかは設置状況や場所、水道管によっても異なります。
現在設置されているタイプがあれば据え置きで問題ありませんが、お悩みであればメーカーもしくは当社までご連絡ください。

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